米国で1993年8月に新しい32ビットオペレーションシステムWindowsNT3.1が発売され、1993年末には日本語対応NTβ版が発売されたことにより、パソコンによる完全なマルチタスク環境が整いました。1994年から本格的なパソコンによる計測監視システムの幕開けとなることでしょう。
2．INSモニタリングシステム概要
このシステムは、外部装置（I／O）のデータをネットワークやシリアルポートを介して取り込み、そのデータの変化をアニメーションを使ってグラフィカルに表現できる、Windows対応パソコンによるモニタリングデータ収集システムです。
パソコンに取り込んだデータは、WindowsのDynamic Data Exchange（DDE）機能を使うことで、他のアプリケーションとの間でデータ交換が可能です。つまりデータを市販の表計算ソフトEXCELやLotus1-2-3などとの間でデータ交換できます。したがって、特別なプログラムによる帳票作成の必要がなくなり、ユーザー自身でも独自の帳票作成が可能です。
また、Net DDE（オプション）を利用して、ネットワーク上の他のマシン上のアプリケーションとデータ交換も可能です。
一ノ瀬では米国Wonderware社のInTouchおよび米国Intellution社のDMACSをモニタリングシステムのベースソフトとして使用し、ユーザー独自のモニタリングデータ収集システムを構築し、提供しています。
3．データ収集用I／O（DDE I／OServer）インタフェース
種々のPLC、PIDループコントローラ、マルチループ用フィールドネット形変換器などハードウェアとデータ交換を行うために用いるドライバソフトウェアです。
以下に示すメーカーの製品に対応しています。
【日本】
●日立製シーケンサ
●三菱製シーケンサ（Aシリーズ）
●オムロン製シーケンサ（Hシリーズ）
●安川製シーケンサ
●エム・システム技研製25CUユニットシリーズ変換器（現在、エム・システム技研製の多重伝送システムDLCやテレカプラDKT用の通信ドライバソフトの開発を予定しています）。
【海外】
アランブラッドレー、GEファ
