ネットワーク統合形計装コンポーネントMsysNetシリーズ MsysNetはここが違う 連載 第3回 (株)エム・システム技研 取締役 製品担当 「MsysNetシリーズと、他社製品との違いについて要点を解説します」 今回は、マルチループDCSとスーパーDCSの監視・操作部の違いを比較します。 7.パソコンの進歩とDCSへの応用 一昨年の秋、日本の市場にコンパック製IBM互換機が登場し、これがきっかけになって10万円そこそこで高機能なパソコンが買えるようになりました。日本国内のパソコン業界の最近1年半における変化は、その前の10年間の変化に匹敵するほど大きなものでした。 これからの1年間、パソコン業界では、さらに大幅な進歩が約束されています。 ハードウェアの進歩 まず、ハードウェアでは、インテル社が次世代の高機能マイコンであるペンティアムを発売し、各パソコンメーカーがその搭載機種を発売しています。このマイコンは、従来機種に比べて、演算速度が2~3倍と言われています。 また、IBM社、モトローラ社、アップル社の連合軍は、エンジニアリング ワークステーションにも使用できる高速・高機能なマイコンPowerPCを開発し、パソコンに搭載し始めています。 これらの事実から推定できることは、パソコンとエンジニアリング ワークステーションとの演算速度の違いがなくなり、パソコンの価格でエンジニアリング ワークステーションの機能が使えるようになってきた、ということです。 ソフトウェアの進歩 現在、国内で使われているパソコン用OS(基本ソフト)は、マイクロソフト社のMS-DOSです。 ワープロソフト、表計算ソフトなど流通しているアプリケーション ソフトは、ほとんどがMS-DOSと組み合わせて動作します。 ところが、このMS-DOSは、一度に1つのアプリケーション ソフトしか動かせません。したがって、同時にデータを表示したり印刷したりする必要があるDCS用として使用する際には、アプリケーションソフトメーカーがその対応をしなければなりませんでした。 昨年の秋には、IBM社がマルチタスクOS(コンピュータが同時に複数の仕事を行う機能を持つOS)であるOS/2の日本語版を発売しました。また今年後半には、マイクロソフト社もマルチタスクOSの日本語版を発売するといわれています。 こうなると、DCS用監視操作ソフトで収集したプロセスデータを使って、ユーザー自身の手で表計算ソフトを利用して、簡単にシミュレーションや収率計算などができるようになります。 表計算ソフトは、5万円位で購 |
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