合は一般に類似の回路から構成されています。交流信号、パルス信号、ON/OFF接点信号、空気圧信号、光信号などを取り扱う場合には、それぞれに特有の入出力回路が用いられます。

 3.信号変換器の種類

 次にどのような信号変換器が実用されているかについて概要を紹介します。
 (1)センサ入力形信号変換器(Transducers)
 これは計測システムに用いられる典型的な信号変換器です。すなわち、検出端(センサ)から信号を受けてDC4~20mAなどの標準化信号に変換する変換器であり、多種多様なセンサの種類に応じてそれぞれ専用の変換器が使われます(表1参照)。すでに説明したカップル変換器はセンサ入力形に属する代表的な信号変換器です。
 (2)電力用変換器(Power Variables Transducers)
主として電力管理用に用いられている信号変換器であり、入力は商用周波数の交流電圧、交流電流です(表1参照)。
 (3)統一信号間変換器(Signal Converters)
異なる標準化信号をもつ計装システムを結合し、大きいシステムを構成する場合、またデジタル信号伝送、光信号伝送などによって複数システム間で信号のやり取りを行う場合に使われる変換器です(表1参照)。
 (4)特性変換器(Signal Conditioners)
加減算器、乗算器など各種演算器に見られるように、特有の機能を実現することに主眼を置いた信号変換器をここに分類します。(1)、(2)、(3)にあげた信号変換器は、主として1つの入力信号を受け、それと1:1で対応する出力信号を得る変換器です。これに対して特性変換器は、一般に複数の入力信号を受け、そのうちのいくつかの信号に対応し、またその他の信号を条件として、より複雑な信号処理を行うことにより特殊機能を実現する変換器です(表1参照)。
* * *
 誌面の都合でこれら信号変換器の機能や性能の詳細について個別に述べることができないため、ここでは表1に列挙したような極めて多種類の信号変換器が各種自動化システムを構成するため必要であり、また実際に製造され使用されていることをご認識いただくにとどめます。なお、エム・システム技研ではこれら各種信号変換器の仕様書をコンパクトにまとめた仕様書集『MSS』を用意していますので、ご活用いただければ幸いです。

     





































<前ページへ次ページへ>

*. 本ウェブサイト上に掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。記載内容はお断りなしに変更することがありますのでご了承ください。

*. 本ウェブサイト上の表示価格には消費税は含まれておりません。ご注文の際には消費税を別途頂戴いたします。

MG 株式会社エムジー

Copyright © 1992 MG Co., Ltd. All rights reserved.