今月のアプリケーション

MsysNetのアプリケーション第1回
カスケード制御


 はじめに

 MsysNetシリーズによる各種のアプリケーション例を解説します。スーパーDCSの特長であるループ制御と演算機能およびシーケンス制御との密結合能力を生かした事例を順次、取りあげて行きます。
 第1回は、DCSによるカスケード制御の利点とその構築方法の要点について説明します。
 操作端側に入る外乱の影響が1次ループの検出部に現れる前に、2次ループ側で処理してしまう制御方式がカスケード制御です。
独立したPID調節計を2台接続して、カスケード制御を行うと、2次調節ループのカスケード/ローカル設定切換をバンプレスに行うのが極めて面倒ですが、スーパーDCSを使用すれば、双方向バンプレス操作がスマートに実行できます。
 
 1.代表的な例

 図1の1次ループの温度調節出力を、2次ループの流量調節ループの設定値に接続しています。また、1次ループと2次ループ間のカスケード/ローカル(C/L)設定切換時および2次ループの手動/自動(A/M)切換時に、双方向バランスレス-バンプレス動作を実現しています。

 2.スーパーDCSのハード構成

このカスケード制御を実現するハード構成例を図2に示します。ここでは、制御カード(形式:18MA)1台で2個分のPID制御ループを実現しています。











     



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