コモンセンス

セルシンモータ付電動バルブのレトロフィットに便利なセルシン変換器(形式:JS)

 戦後、防衛庁関係に限定使用されていたセルシンモータ(シンクロモータ)は、やがてJIS規格化とともに民間でも使用されるようになりました。ひところ(昭和30~40年代)は、水道関係などの電動バルブや水門にも、よく使われていました。バルブコントロール装置にセルシン発信機を組み込み、計器盤などにセルシン受信機を設けて、バルブの開度の遠隔監視を行なっていたのです。
 セルシンモータは巻線形誘導電動機とほぼ同じ構造をしていて、2個のセルシンモータを電気的に結合することにより、一方の軸の回転に追従して他方の軸も回転させることができます。前者をセルシン発信機、後者をセルシン受信機と呼びます。これの利点は、機械的な接続に比べて2軸が遠く離れていても差し支えないところにあります。
 やがて、テレメータやコンピュータ制御が普及してくると、電動バルブの開度も統一信号で出力するよう要求され始めました。当時はセルシンモータからの信号を統一信号に変換する変換器はまだ実用化されていなかったため、セルシンモータ自体が次第にポテンショメータに置き換えられるようになりました。しかし、新設の場合は別として、既設の多くのセルシンモータ付電動バルブにポテンショメータを組み込むことは容易ではありません。そこで、エ

     





<前ページへ次ページへ>

*. 本ウェブサイト上に掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。記載内容はお断りなしに変更することがありますのでご了承ください。

*. 本ウェブサイト上の表示価格には消費税は含まれておりません。ご注文の際には消費税を別途頂戴いたします。

MG 株式会社エムジー

Copyright © 1992 MG Co., Ltd. All rights reserved.