PC98を使って水位や流量のPID制御を
実習・体験してみませんか!!


はじめに

 パソコンを使ってゲーム感覚でPID制御を実習・体験できたら!こんな願いをもとに、「PID実習セット」を開発しました。自動制御技術の基礎となる「PID制御」は、理論について学ぶ機会があっても、その動作を体験することが難しいのが現実です。単なるシミュレーションを行うのでなく、水槽の水位と流入水の流量変化をパソコンのディスプレイに表示したトレンド画面で観察しながら実習・体験できます(図1)。

1.概要

 制御のスタート、調節計の手動と自動の切換え、比例帯(PB)、積分時間(TI)、微分時間(TD)の調整が体験できます。これにより、PID各定数の調整の仕方を理解することができます。また、このPID実習セットの構成機器はすべて、プロセスの自動制御用として設計され、実用されている最新の機器(スーパーDCS)を使用していますから、このセットによる実習の体験を、そのまま実際のプロセス制御に役立てることができます。

2.特長

 ●パソコンを使ってPID制御を実習・体験できます。
 ●AC100V電源があれば、どこででも簡単に使用できます。
 ●コンパクト・軽量であり、持ち運びが容易です。
 ●どなたでも簡単に取り扱えるように、読みやすい説明書を用意しています。
  ・PID制御入門書
  ・PID実習セット取扱説明書
  ・PID実習テキスト

3.機器構成と機能

 制御対象であるレベルと流量の値をDCSカードにより一定値に制御するのが、このセットの主な機能です。DCSカードとパソコン(通信機能付)とはRS-232-C/RS-485双方向変換器を介して接続されており、DCSカードの入出力である測定値(PV)、制御目標値(設定値:SV)および制御出力(MV)はパソコンのディスプレイにリアルタイムで表示されます。また、パソコンのキーボードまたはマウスを使ってP、I、Dの各定数あるいは、設定値、自動あるいは手動の切換えなどを自由に操作することができます。

4.水位、流量セットの制御動作

 機器構成を図2に示します。このセットは水位、流量のうちから実習目的に応じて制御対象を選択できます。また、DCSカードにより、水位、流量の定値制御または水位-流量のカスケード制御のいずれかを選ぶことができます。パソコンからDCSカードに設定値が与えられ、DCSカードは設定値と測定値を比較し、この差(偏差)にPID演算を行い、その演算結果をDC4~20mAの直流電流信号にして出力します。この信号を受けて調節弁が操作され、最終的に測定値を設定値に等しく

     








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