源に切り換え操作なく対応できるDC11~27V電源も標準仕様として用意しました。

 5.耐電圧 AC2000V

 電力業界や受配電設備などでは、変換器の電源と入出力間、入力と出力間の耐電圧としてAC2000Vを要求される場合が多くあります。このような要求におこたえするため、“みにまる”はコンパクトサイズでありながらも耐電圧AC2000Vを実現しました。
 変換器の耐電圧を高めるには絶縁区間である入力-出力-電源回路相互間の空間的距離を充分に確保しなければなりません。このため、変換器の外形寸法が自然と大きくなってしまいますが、“みにまる”はハイブリッドIC化による3次元的高密度実装と徹底した電源トランスの小形化により、この問題を解決しました。

 6.応答時間の選択が可能

 プロセス工業や上下水道などの計装では、計測信号の変化は比較的緩やかですから、変換器の応答時間もあまり速いものを必要としません。一方、FAや試験研究の分野では、計測信号の変化が比較的速いものを扱うので、変換器として応答時間が速いものを必要とします。
 それぞれ用途の異なるお客様におこたえするため、“みにまる”シリーズには応答時間500μsの超高速アイソレータ(形式:M2VF、開発中)を用意すると共に、各機種ごとに標準応答形0.5s(0→90%FS)と高速応答形25ms(0→90%FS)を形式で選択できるようにしました。

 7.豊富な入出力仕様

 “みにまる”シリーズではお客様のさまざまな要求にこたえられるよう、多くの種類の入出力信号を標準仕様として用意しています。直流入力変換器(形式:M2VS)を例にとると、表2、表3のとおりです。
 また、標準の入出力信号以外でも、指定電圧、指定電流レンジコードを選定していただければ、ご希望の入出力仕様に対応します。
 一般的に、コンパクトサイズ変換器といえば、DC1~5VまたはDC4~20mAなどに入出力仕様が限定されています。“みにまる”のように多彩なバリエーションをもったものは他に類をみません。もちろん、コンパクトになっても性能は従来製品と同じです。今までご使用いただいてきたエム・システム技研の変換器と変わりなくお使いいただけます。

 おわりに

 “みにまる”シリーズはとりあえず、直流入力変換器(形式:M2VS)、カップル変換器(形式:M2TS)、測温抵抗体変換器(形式:M2RS)、ポテンショメータ変換器(形式:M2MS)の4機種を先行して発売します。そして、“みにまる”シリーズを拡充・完成するため、さらにさまざまな機種を開発中です(表1)。
 来年の新緑のころには、エム・システム技研の営業部員が、ラインアップされたシリーズの資料を持って皆様方をご訪問することになると思います。その際は、“みにまる”シリーズの採用のご検討をよろしくお願いいたします。


     















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