今、基準位置からの寸法を知りたいならば、その間のセンサ出力の変化度数を計数して、カウンタまたはメモリに入れればよいのです。ただ、電源が断になるなどしてカウンタまたはメモリの内容が消えてしまって困る場合には、何らかのバックアップが必要になります。しかし、絶対的な位置情報がとにかく必要な場合のために、2進コードやBCDを併用したものもあります(アブソリュート方式)。
それでは、速度を知りたい場合はどうすればよいでしょうか。速度は単位時間当たりの移動距離でありますから、センサ出力の単位時間当たりの変化度数と移動方向を読み取り、カウントすればよいことになります。
 エンコーダの出力信号は、基本的には無電圧あるいは電圧パルス信号ですから、指示計やレコーダなどに接続する場合には、統一信号に変換しておくと便利です。そうです。そんな場合にうってつけの変換器があります。『ロータリエンコーダ速度変換器(形式:JRPD)』と『ロータリエンコーダ位置変換器(形式:JRQD)』です。いずれもセンサ電源付きのスペックソフト形で、レンジ設定など各種のパラメータはプログラミングユニット(形式:PU-2)で設定できます。またロータリエンコーダ位置変換器(形式:JRQD)には、便利なホットスタート機能(再スタート時に電源断直前の値からカウントできる)があります。詳細仕様については、エム・システム技研仕様書集『MSS』の計装用プラグイン形変換器の該当ページをご覧ください。

     







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