差)にPID演算を行い、この演算結果をDC4~20mAの直流電流信号にしてデューティパルス出力変換器に出力します。デューティパルス出力変換器は、この信号を受けて一定周期のオンオフパルス信号に変換します。このときオン時間の幅はDCSカードの出力信号に比例しています。このオンオフ信号はSSRを介して保温電球を点灯する電源をオン・オフします。以上の動作により、電球表面温度が変化して最終的に設定値に等しくなります(図2参照)。
 (2)流量、レベル、圧力ユニット(PID-C-B)の制御動作
 機器の構成を図3に示します。このユニットは流量、レベル、圧力の3変数を備えていますから、実習目的に応じて制御を行う対象を選択できます。各センサの検出信号は統一信号に変換され、DCSカードにより流量、レベル、圧力の定値制御、またレベル-流量、圧力-流量のカスケード制御などを行うことができます。パソコンからDCSカードに設定値が与えられ、DCSカードは設定値と測定値を比較し、この差(偏差)にPID演算を行い、この演算結果をDC4~20mAの直流電流信号にして出力します。この信号を受けて調節弁が操作され、最終的に測定値は設定値に等しくなります(図3参照)。

 4.PID実習セットの設置と接続

 PID実習セットには、交流電源接続コードとパソコン接続プラグ(RS-232-C)が付いています。これらをAC100V電源とパソコンに接続すれば、直ちに使用できます。実習場所としては、振動がないところを選んでください。また、温度ユニットの場合は、気流の少ないところを選んでください。加熱プロセスであるため、気流の影響を受けて制御結果が乱れます。

 5.使用するパソコン

 使用するパソコンは、IBM-PC/AT互換機とし、基本ソフトとしてはDOS/Vを使います。また、動作環境としては、表1の条件を満足するものとします。

 6.チューニング画面

 この画面を開いた時点からPV、SV、MVのトレンドグラフが表示され、PIDパラメータなどの値を調整することができます(図4参照)。

     



































<前ページへ次ページへ>

*. 本ウェブサイト上に掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。記載内容はお断りなしに変更することがありますのでご了承ください。

*. 本ウェブサイト上の表示価格には消費税は含まれておりません。ご注文の際には消費税を別途頂戴いたします。

MG 株式会社エムジー

Copyright © 1992 MG Co., Ltd. All rights reserved.