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気象観測装置と変換器

 空梅雨だとか、記録破りの猛暑だとか、超弩級(ちょうどきゅう)の台風接近などと、気象上の大ニュースが新聞紙上を賑わすことがままあります。通常の気象観測業務は非常に重要ではありますが、地味で根気のいる仕事だといいます。全国各地に点在設置されている気象観測装置(ほとんどが無人化されている)から中央管理センターに刻々寄せられる膨大なデータを解読して、短期的な予報はもとより中長期的な見通しをたてたり、ときには注意報や警報を発することもしなければなりません。しかも、予測は当たって当然、外れればとやかくいわれる厄介ものです。
ところで、この気象観測装置の中をちょっとのぞいてみましょう。小学生のころ、学校の百葉箱を見た経験をもっている人には、それとはずいぶん様子が違っているので戸惑われることでしょう。測定の仕方はいろいろあるようですが、ポピュラーなところでは、風向きや風速を測定するのが、ほら飛行機のような形の風向風速計です。風向きは飛行機の向きをポテンショメータやセルシンで、風速はプロペラの回転をパルス発生器で取り出します。気温や露点温度は測温抵抗体を使って測定しています。降雨量は転倒升雨量計の転倒升の動きをパルスに変換してカウントします。また、湿度は湿気による毛髪の伸縮を差動トランスの動きでとらえ、気圧もベローズの変位を差動トランスで取り出しているのです。
ここで使われているセンサの出力信号は、エム・システム技研の変換器のシリーズを使えば容易に統一信号(DC1~5VまたはDC4~20mA)に変換できます。遠く離れた中央管理センターまでパルス信号や統一信号に変換されたデータを送り届けるには、NTT公衆電話回線や専用回線を使うのが便利でしょう。そうなんです。ここでもエム・システム技研の多重伝送システムであるテレカプラシリーズやテレメータシリーズが大層重宝がられているんですよ。
それから、人里はなれた山奥などに設置される気

     





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