1.通信ケーブルの接続

 AJ71C24-S8(または上位互換型の機器)の計算機リンクユニットとSMDLの接続は、図2に示すケーブルで接続されます。このケーブルでは、RS-232-Cの“ヌルモデム型”または“リバース型”と呼ばれる非同期調歩式で通信が行われます。通信で使用される信号は「SD(送信データ)」と「RD(受信データ)」でデータのやり取りが行われます。そのほかの信号の「RS」「CS」「CD」「DTR」「DSR」は制御信号ですが、使用されていません。しかし、図2のように接続することによって、固定された信号として印加されますので、必ず図に示す接続としてください(図の接続以外の場合は伝送が行われないことがあります)。

 2.PLC計算機リンクユニットの設定

 PLCとSMDLが通信するためには、RS-232-Cの通信仕様を合わせる必要があります。どちらの設定が合わなくても通信ができなくなります。ここでの設定は、物理層と呼ばれるハード的なものの設定です。すなわち、SMDL側の条件が固定されていますからPLC側の計算機リンクユニットのスイッチの設定を以下のようにします(表1参照)。
 データのフォーマットについては形式4専用プロトコルモードで通信できるようにSMDL側のソフトがつくられており、データの長さ(SW12)は8ビット、データ通信速度(SW13~15)は4800bps(4800ビット/秒)にします。そのほか、パリティビットなし(SW16)、ストップビット1ビット(SW18)、チェックサムあり(SW21)、計算機リンクの局番は「00」に設定します。これ以外の設定にすると通信不能になりますから注意してください。
 以上を表1にまとめて示しました。使用時にはこのように設定してください。

 3.バッファメモリの設定(デフォルト状態で使用)

 PLCとSMDLとの間の通信は、計算機リンクユニット内のバッファメモリエリアを利用して行われます。PLC側ではバッファメモリを読み書きすることによってデータのやり取りが行われます。
 バッファメモリはヘッダ部と呼ばれるデータの種類を定義する部分と、データ部(接点状態やアナログの値を指定する部分)とに分かれます。
 ヘッダ部には、エリア定義領域が16個分用意されています。この部分で接点32点送信(命令コード:32H)、アナログ2点送信(命令コード:34H)、接点32点取込み(命令コード:31H)、アナログ2点取込み(命令コード:33H)

     




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