コモンセンス

水道メータに信号伝送機能をもたせる
パルスアナログ変換器、パルス積算アナログ変換器


 私たちが生きて行くために必要欠くべからざるものであるのに、ふだんはほとんどその有難みを意識されていないものの1つに水があります。水道のコックをひねれば、清澄な水が欲しいだけ得られるという生活に、すっかり慣れ親しんでしまっているからでしょうか。それでも、日照りが続いて水源池の貯水量が減り、水道水の出が悪くなってくると、いやでもその有難みがわかるというのはもう経験ずみです。
 水道料金は、基本料のほかに使用量に応じた使用料から成り立っていますので、各家庭には水道を敷設したときに使用量を計測できる水道メータも同時に設置されています。水道メータは、水道管内を通過した水の量の積算値を指針や数値で表示するようになっているため、定期的に水道局から派遣された人が検針にやってきて、今回の値と前回の値との差から使用量を算出しています。
 最近のマンションやテナントビルでは、検針が容易に行えるよう各戸の水道メータの値を伝送して管理人室で集中検針できるようになっています。さらに、電話回線を使って検針センターに伝送する自動検針方式も、一部では実現しているようです。それほど遠くないうちに、一般家庭に対しても自動検針方式が導入されてくるのではないでしょうか。
 水道メータは、水の流量に比例して回転する羽根車の軸で歯車列を介してメータの針を動かし、流量の積算値を読み取れるようになっています。また、流量の値を伝送するためによく用いられる方法は、羽根車の軸にパルス発信器を取り付けて流量に比例したパルス数を発信し、受信した側でパルスをカウントして流量に換算するやり方です。こういう場面でお役にたつエム・システム技研の製品としては、パルスをカウントしてアナログ信号(瞬時値)に変換するパルスアナログ変換器(形式:JPA、JPADなど)や、パルス数をカウントして積算後アナログ信号(積算値)に変換するパルス積算アナログ変換器(形式:JPQD)などがあります。
 パルスアナログ変換器(形式:JPAD)は、流量の瞬時値相当のアナログ信号を出力します。警報出力機能を使えば、過大流量(破損)などの検知に役立つでしょう。また、配線をコンパクトにできるようにセンサ電源を内蔵しています。パルス積算アナログ変換器(形式:JPQD)は、積算流量値相当のアナログ信号を出力します。警報出力機能を使えば、計画的な水使用のチェックなどにも有用でしょう。ホットスタート機能もついています。
 アナログ出力信号は、指示計や記録計、またコンピュータに入力することでいっそう扱いやすくなるだけでなく、遠隔管理システムへの対応も可能になるのではないでしょうか。
 エム・システム技研の製品についての詳細は総合仕様書集『MSS』をご参照ください。

     





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