計装用プラグイン形変換器

M・UNITシリーズ

 プラグイン形変換器エム・ユニットシリーズの歴史を振り返ると、23年前に製品化した電圧変換器に始まり、次に単一入出力(DC4~20mAまたはDC1~5V)のアイソレータを加えました。ここで“信号変換をしながらアイソレーションできないか?”というユーザーの声にお応えしたことが、エム・システム技研における最初の複合処理形変換器の誕生につながりました。
 これ以後、M・UNITシリーズは各種の変換機能をユニットケースに収納することにより、機種を増やしてきました。たとえば、ポテンショメータ変換器、測温抵抗体変換器、カップル変換器、タコゼネ変換器などと、計装に必要不可欠な変換器を世に送り出し続けています。
 20年前に生まれたオリジナルプラグイン構造のM・UNITシリーズは、今や日本を中心としたアジアにおける実質上のデファクトスタンダード(事後規格)<注1>となりました。この事実は、時代と共にプラグイン形の良さが認められ、ユーザーのご賛同が得られた結果です。
 エム・システム技研は創業から今までほとんど廃止機種を出していません。いちどでも出荷した機種は、標準機種としていつまでもユーザーのご要求に応じられるようになっています。多くの機種の中には年間1、2台しか出荷されない機種もありますが、年間3万台出荷の機種と同様に受注・出荷体制を維持し、もちろんエム・システム技研の製品仕様書集『MSS』に記載しています。
 一般的な計装用変換器として、ディストリビュータ、温度変換器、アイソレータ、ポテンショメータ変換器などがありますが、生産現場ではロードセル、セルシン、タコゼネ、パルス出力のロータリエンコーダや容積式流量計など、様々な出力形態のセンサが使われており、そのうえ分析計などに対する均等目盛り化機能の必要性もしばしは見られます。このため、これら様々なセンサからの信号を処理できる変換器をそろえ、現在では世界に誇れる製品ラインアップを形成し、信号変換器のベストセラーの地位を保ち続けています。
 近年のマイコンの発達に伴い、従来では到底不可能であった巨大な機能が手のひらにのる小さなユニットケースに収納できるようになりました。この結果、プログラミングユニット(ハンディコンソール)を用い、ユーザーサイドでレンジ、リニアライズ、演算式などの設定が簡単にできるスペックソフト形変換器“JXシリーズ”を製品群に加え、早急な仕様の変更にも対応できます。さらに、業界新製品であるMsysNet用の通信機能を搭載し、各種PID演算と30種類以上の複合演算ができる“スーパーM・UNITシリーズ”へと大幅な機能アップを実現し、計装のトータル的枠組みが提供できるまでになりました。
 M・UNITシリーズが、今後も時代の要求に応えられるように、その機能の向上と機種の充実を図って参ります。

<注1>『MS TODAY』1995年6月号「世界の計装事情 第6回 工業規格の功罪」4ページをご参照ください。

     





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