ネットワーク計装部品

MsysNetシステム

 プロセス計装の歴史は、1950年代の現場型空気式計器から始まって、電子式、デジタル計算機応用(SCC、DDC、DCS)とコンピュータ集中管理形に変化してきました。とくに近年、電子技術の発展にともない、その性能は飛躍的に進歩してきました。
 エム・システム技研では9年前より、パソコンが計装システムの重要なコンポーネントになると確信し、多重伝送装置DATA・M、各種デジタル式演算器、PLCフィールドネットPIDコントローラ、フィールドネット変換器など、通信技術を応用した各種新製品を取りそろえてきました。そして一昨年、機能分散ネットワーク統合形システムとして、“ネットワーク計装部品MsysNet(エムシスネット)システム”を発表し、『MS TODAY』でも関連記事をご紹介してきました。
 低価格化とともに飛躍的な性能向上をはたしたパソコンと通信機能を満載した超LSIの出現、また制御用パッケージソフトの充実などが、制御の集中化から再びコントローラを現場にもどし、パソコンをマンマシンインタフェースとする“パソコンDCS”を可能としました、さらに、パソコン同士でイーサネットを利用した通信を行えば、監視室のパソコン画面と同じ画面を事務所のノートパソコンでも見ることができ、生産現場の操業状態をリアルタイムに一目で把握できます。
 MsysNetシステムはパソコンをマンマシンインタフェースとし、プラグイン形のハウジングを基本とする“スーパーM・UNITシリーズおよびネスト収納を基本としたカード形のスーパー18・RACKシリーズで構成されています。両シリーズは、いずれも1ループごとのPIDコントロールを可能にしたDCSユニットやDCSカードを初め、計装システムに必要な機能(ソフトも含めて)をすべて部品化した形で構成されています。これら部品化されたユニット(またはカード)はM-BusとNestBusのネットワークで接続され、一体となって機能します。
 従来は、DCSシステム、PLC、ロガー、テレメータシステムなど、それぞれが個別に構築されてきました。しかし、MsysNetシステムを導入することで個別に構築してきたシステムがM-BusとNestBusのネットワークでシームレスに統合され、ユーザー自身の手でスーパーDCSシステム、スーパー ロガーシステム、スーパー テレメータシステム、そしてスーパー テレカプラシステムとしての構築が可能となります。
 これらスーパーシステムは従来のDCSに比べてはるかに低価格で、ユーザーにとって自由度が高く、拡張性に優れています。
 さらに、通信機能とDCS機能をもったスーパーM・UNITシリーズの各製品はMsysNetシステムの構成部品としてだけでなく、それぞれ独立した変換器としても使用することができます。
 従来の計装システムから考えると、夢のようなすばらしい計装を実現できるMsysNetシステムを“エム・システム プロダクトフェア”で実演展示します。ぜひ、ご自身の手で触れてご体験ください。

     





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