コンパクトに収納した装置です。

 1.水質遠隔監視システムの開発

 配水管網の各所に水質監視装置を配置し、水質の連続監視を行うために、1箇所の中央管理室に各所の水質データを集め、集中監視するシステムが当然ながら使われるようになってきます。
 しかし、従来のテレコン・テレメータ装置を用いてシステムを構築すると、導入費が極めて高価になります。
 そこで、クボタではパソコン通信を用い、安価で気軽に集中監視ができるシステムを開発しました。

 2.水質遠隔監視システムの概要

 このシステムは、配水区域内各所に設置された水質監視装置と、浄水場などの中央管理室に設けられた水質遠隔監視装置から構成されています。
 水質監視装置は、上水道末端や浄・配水場内などの水質を連続的に測定します。また、水質遠隔監視装置は、水質監視装置で測定されたデータを収集し、処理・保存します。
 これら水質監視装置と水質遠隔監視装置を公衆回線で結び、水質の自動計測、自動監視、多地点集中監視を行います。
 このシステムの特長は、現場側の装置(水質監視装置)に警報監視機能とデータ記憶機能を持たせたことにより、公衆回線による連続監視を可能にし、イニシャルコストおよびランニングコストが低減できる点にあります。
 なお、このシステムを実現するため、エム・システム技研の“テレカプラ(形式:DKT)”を水質監視装置内に配置しています。
 “テレカプラ”は水質監視装置の水質データを一定時間ごとに記憶するメモリ機能を装備し、さらに水質監視装置から出力された水質異常信号を検知すると、自動発信機能により公衆回線を用いて中央(水質遠隔監視装置)に警報を通報することができます。
 図2に水質遠隔監視システムの構成図を示します。

 3.水質遠隔監視システムの機能

 システムを構成する2つの装置の機能と特長は以下のとおりです。
 (1)水質監視装置
 上水道末端や浄・配水場において水質を連続的に、自動計測できる装置です。
 この装置は次のような機能と特長をもっています。
 I.水質計測
 1台で、残留塩素、濁度、色度、pH、導電率、水温、水圧の7項目が同時に測定できます。
 II.警報監視
 測定した水質データが設定された上下限警報値を超えた場合や、装置故障が発生した場合、直ちに水質遠隔監視装置に通報します。
 III.データ記憶
 測定した水質データに時刻を付加した形で記憶します。記憶されたデータは、水質遠隔監視装置から呼出命令を受けて伝送されます。
 IV.リアルタイムデータ伝送
 水質遠隔監視装置側から電話回線が接続され、現在測定中のデータの呼出要求があれば、最新の測定データを次々と伝送します。
 V.保守
 各センサには原理的に外乱の影響が少ない検出部を採用するとともに自動校正機能をもたせていま

     







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