種入出力ユニットと統合できます。たとえば、エム・システム技研の計装システム(スーパーDCS)と混在して使うことも可能です。すなわち図4に示すシステム構成からわかるように、テレメータの信号をスーパーDCSで受けて直接演算したり、制御信号を出力することができます。また、テレカプラインタフェース(形式:SMDR)は現場側からの信号を編集して出力する機能をもっています。たとえば、現場側の2台の入力ユニットで収集したデータを中央計器室の1台の出力ユニットから出力させることも可能です。
 テレカプラインタフェースがもっている編集機能を使用する際の設定方法については、スーパーDCSのカード(形式:18MA)内の伝送端子の使用方法と同じ方法をとっています。伝送するデータを送り先端子位置に設定することによって、NestBusに接続されている機器の端子であればどこへでも設定することができます(ただし、使用されている端子や伝送する同じ端子に2つのデータを設定することはできません)。したがって、スーパーDCSの使用方法を覚えた方ならば、新たに操作方法を学ぶことなく操作できます。
 エム・システム技研の計装用LAN M-Busを使用する大規模なシステムの例を図5に示します。M-Busには、最大64台の通信カードや機器を接続できます。もし、すべての通信カード(形式:18LM)を介してNestBusを接続すれば、最大で960台(15×64)の入出力ユニットまでシステムを拡張できることになります。
 M-Busはコンピュータインターフェース(形式:DLC2)を介してパソコンと接続できるほか、前述のように通信カードを介してNestBusに、また多重伝送装置(形式:DLA2)とも接続できます。すなわち、スーパーDCS、多重伝送、テレメータ、テレカプラ、スーパーM・UNITなどの機器をシームレスに接続し、データの相互交換を行うシステムを構成することができます。

 おわりに

 今回、ご紹介したDAST-30Rシリーズは小規模な“テレカプラシステム”から大規模なシステムまで広範囲なデータ伝送システムを構築できる製品として開発しました。小形プラグイン構造をもつ“テレカプラ”として種々の入出力点数にマッチできるようにし、エム・システム技研の計装システム(スーパーDCS)と接続できるように考えられています。もちろん、単体の“テレカプラ”のみとしても使用できます。
 このように、将来の拡張性まで十分に考えられているシステムをぜひご活用ください。「一般電話回線さえあればデータ伝送ができる」製品、DAST-30Rを実際のシステムに組み込んで、その利便性を確かめてみてください。

     







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