計装豆知識

パソコンの信頼性

 日本電子 工業振興協会によれば、1995年度のパソコンの国内出荷台数は570万台(前年度比70%増)でした。この増勢は、今年度も続いています。DOS/Vパソコンが販売されるまでは、日本は世界で最もパソコンの価格が高い国と言われていました。しかし、現在では最も安い国の仲間に入っています。
 このように安価で高性能になったパソコンを工業用専用機の代わりに使用したいと考えたとき、パソコンの信頼性が心配になります。この心配には具体的な根拠がないので、もっと困ります。
 そこで、パソコンを工業用に使用するときの問題点を考えてみます。

 ハードの信頼性

 もし、大量に生産されるパソコンの故障率が高かったら、メーカーは無償修理に追われて倒産してしまいます。したがって、大量に生産できる状態まで到達したパソコンの信頼度は高いものです。
 しかし、DOS/Vパソコンの生産量が急速に増加し、価格が下落する過程では、メーカーのコストダウン対策と生産技術のバランスが悪くなり、初期不良が多かったのも事実です。

 ソフトの信頼性

 パソコンのOS(基本ソフト)やアプリケーションソフト(ワープロ、表計算など)は、事務処理用として販売されています。そのため、便利な機能が追求され、使用中のダウンに対する対策は、工業用コンピュータの場合のように厳密には追求されていません。
 事務処理用のパソコンソフトについては、使用中に原因不明のハングアップが起こり、リセットスイッチを押した経験が誰にでもあることと思います。

 1台のパソコンに複数メーカーの製品が共存

 1台のパソコンを構成する本体、ディスプレイ、プリンタがそれぞれ別のメーカー製品であることは珍しくありません。さらにソフトについても、OS、表計算ソフト、制御用ソフトなどが別々のメーカーで作られています。
 パソコンが動作するときは、これら複数のメーカーの製品が同時に働きます。このとき、動作不良が発生したら、どのメーカーが責任をとって面倒を見てくれるのでしょうか。たとえば、ときどきプリンタが誤動作するとき、原因はプリンタでしょうか。実際には、パソコンソフト側にあるかもしれません。しかも、ソフト側の原因の所在は、さらに使用している表計算ソフトかOSかに原因が分かれます。

 問題はハードディスク

 パソコンでも工業用専用機でも同じものが使用され、全体の寿命を決めているのはハードディスクです。ハードディスクは、3年間連続使用すると故障率が急激に高くなると言われています。工業用専用機のハードディスクの場合は、保守契約を結んで定期的に交換しています。

 専用機の信頼性をパソコンで実現する方法

 エム・システム技研では、MsysNetシステムのマン・マシン・インタフェースであるオペレータズユニット(形式:OPU)を販売しています。OPUでは以上の問題点をクリヤーするために、ハードとソフトをワンパッケージにして保証しています。すなわち、問題があれば、すべてエム・システム技研が対応し、解決しています。


     



















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