今月のアプリケーション

テレカプラミニ(形式:22T)の下水処理設備向け納入例


 本誌1996年9月号では、マンホールポンプの監視・制御システムに採用されたテレメータシステム(専用回線用形式:DAST-100)についてご紹介しましたが、本11月号では、マンホールポンプ監視システムへのテレカプラミニ(一般公衆回線用 形式:22T)の納入例をご紹介します。

 1.マンホールポンプ場とテレカプラ

 一般に、下水道設備の小規模マンホールポンプ場は、民家5件程度の下水排水を受けもっています。設備としては、水位計と自動運転の小容量ポンプ2~3台の場合がほとんどで、水位の増・減によってポンプの起動・停止を繰り返します。また、ポンプの故障などが発生すると、現場操作盤上の表示灯の点滅などにより異常発生を近くの契約住民が役所に連絡する方法をとっているのが一般的です。この方式では、分散した各マンホールポンプの巡回点検を月2~3度行わなければなりませんし、異常発生時の連絡の有無などにより、ポンプ場の管理は大変な作業になります。これを人手をかけずに効率的に運用するには、稼働状況の遠隔監視が必要です。通常遠隔監視・制御を行う際にはテレメータかテレカプラ(公衆回線用テレメータ)を使用します。その使いわけの基準は次のとおりです。
 a)テレメータは、専用回線を使用し常時データ伝送が可能なため、多量のデータをリアルタイムに監視・制御する必要がある場合に適します。
 b)テレカプラは、一般公衆回線を使用し、基本料金のほかは1度数10円の低料金でデータ伝送が可能なため、データ点数が比較的少なく、また必要時だけデータを伝送すればよい場合に適しており、地域に分散する小規模マンホールポンプ場の遠方監視にはテレカプラミニ(形式:22T)が最適と言えます。

 2.テレカプラミニの概要

 テレカプラミニは、プロセス状況を常時監視し、公衆電話回線を使って信号を伝送することにより、遠く離れた場所にあるコンピュータに設備の稼働状況や異常を通報するための製品であり、主な仕様は表1に示すとおりです。
 このたび、A社殿経由にて、B市の「公共下水道設備集中監視制御システム」におけるマンホールポンプ異常監視のため、テレカプラミニ(形式:22T)を多数納入させていただきましたが、ご採用

     














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