(設置条件が特に良いときは別にして、ほとんどの場合使用温度の点だけで適用不可になります。使用温度範囲として-5~50 ℃が必要です)。

 (3) 寿命と保守

 テレメータなどでは、モデムを設備の一部として用います。そして、これらの設備は数年から10年(10年以上のケースもしばしばありますが)の期間24時間運転で働き続けます。したがって、故障がないことが理想ですが、万一故障した場合を考えると、予備品の入手が容易でなければなりません。しかしながら市販モデムは、1年が過ぎると同じ機種の入手が困難であるばかりか、修理も困難になってしまいます。

 (4)サービス対応

 市販のモデムを用いた場合、多くの問い合わせを受けます。「RS-232-Cのケーブルがない」から始まり、「正常に通信しない」、「時々通信異常になる」などいろいろなものがあります。エム・システム技研の製品が原因の場合もありますが、市販モデムや回線に起因するものが少なくありません。
 市販モデムや回線の異常が考えられる場合、回線の変更はユーザーではできませんから市販モデムを交換するのが簡単な方法です。しかし、ユーザーに予備品がない場合、市販モデムや回線が異常であることを確認することは難しく、結果としてエム・システム技研に問い合わせが来ることになります。
 NTTに依頼することにより、回線は調べてもらえます。しかし、市販モデムはメーカーに送り返さないと調べてもらえません。結果として、市販モデムに接続しているエム・システム技研の機器を交換して、モデムの異常を確認することになります。

 2. エム・システム技研として

 エム・システム技研の製品は、すべて接点信号、アナログ信号またはパルス信号を送受信するものです。対象は画像や音声ではなく昔ながらの文字データ(ASCIIデータ)がほとんどであり、ファクシミリやパソコン通信などと比べデータ量は極く少量です。このため、モデムは伝送速度が比較的遅くても大きな問題はなく使えます。
 すでに詳しく説明した、市販モデムの流用に伴う各種の問題を解決するために、エム・システム技研はエム・システム技研製品専用のモデムを準備しています(表1参照)。

 おわりに

 目まぐるしく変化し、モデルチェンジを繰り返す市販モデムとは対称的に、変化しないエム・システム専用の工業用モデムを準備することにより安心してエム・システム技研製品をご使用していただきたいと考えております。
 なお、今後とも、機種の充実に心がけてまいります。

     




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