新機能AD変換器


(株)エム・システム技研 開発部 主任技師


 はじめに

 今回ここにご紹介する変換器は、従来からご愛用いただいてるAD変換器(形式:AD)の性能や各種機能を大幅に向上させた新製品です。従来の製品は、出力桁数が3・ 1/3桁固定で、論理も負論理だけなどの制限があったため、性能・機能的にすべてのお客様のご要望を満足することが困難でした。新機能AD変換器(形式:AD2)では、出力の論理の種類、レベルの種類および桁数を大幅に増やしました。さらに、スケール変換を可能にしたため信号値の物理量への変換も可能になりました。
 新機能変換器AD2の外観を図1に示します。

 新機能

 (1)出力桁数

 変換器出力の桁数(ビット数)はBCD出力関係で3、3・1/3、3・ 2/3、4桁の4種類、2進出力関係では8、9、10、11、12、13、14ビットの7種類を用意しましたから、ご希望の分解能に合わせて広くご選択いただくことが可能になりました。

 (2)出力レベル

 従来の出力レベルはTTLレベルまたはオープンコレクタでしたが、新たにCMOSレベルを追加し、選択の幅を増やしました。

 (3)論理の種類

 BCD信号だけでなく、今回は2進関係の出力の種類も大幅に増やしています。すなわち、純2進や2の補数だけでなくグレイ2進にも対応可能にしました。また、論理も正論理、負論理がともに選択可能です。
 ここで、グレイ2進について少し詳しく説明します。表1に、10進、純2進およびグレイ2進のデータ表を示しています。純2進はデジタルの基本的なコードで、バイナリとも呼ばれている信号の形態です。

     















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