アメリカ合衆国 イリノイ州 シカゴ
ISA/96ショー視察を終えて

(株)エム・システム技研 海外営業部 課長

 ISA/96ショーが、去る10月7日から10日までの4日間、米国イリノイ州シカゴにあるMcCormick Placeで開催されました。ISAショーは米国で最大の計測工業展です。同展示会には、米国のみならずカナダ、ヨーロッパ、アジア、南米からの出展も多く、今回の出展社数は約750社にのぼりました。また世界各国から来場者があり、その総数は約30,000名で、グローバル計測工業展そのものです。
 エム・システム技研は、1985年からISAショーに毎年続けて出展しており、本年で12回目の出展となりました。
 では、ISA/96ショーの状況およびエム・システム技研が独自に企画した“ISA視察研修ツアー”や“MsysNetの技術発表”等について以下にご紹介します。

ISA/96ショーからみた米国計装事情

 (1)ソフトメーカーの台頭

 ISA/93ショーから顕著になったソフトメーカーの台頭は、本年はさらにエスカレートしており、目を見張るものがありました。Intellusion、Wonderware、Iconics, National Instruments等日本でも良く知られているソフトメーカーをはじめとして、US DATA, Rockwell Software、Pavilion Technologies等米国内では有名なソフトメーカーも大きくブースを構え、その他至る所でソフトメーカーが展示していました。
 ソフトメーカーの台頭により米国でのパソコンDCS、インテリジェントの分散化が進んでいることを肌で感じることができました。
 ソフトメーカーの台頭とは裏腹に、ISAショーでかつて花形であったDCSがほとんど姿を消してしまいました。展示会だけで実情を判断することはできませんが、明らかに時代は変わったと思われます。

 (2)通信ネットワークの統一化

 ここ数年で通信ネットワークのオープン化が趨勢となり、統一化が推進されてきました。ISAショーでは、 PA(Process Automation)系の

     







ISAの語源であるInstrument Society of America(アメリカ計装学会)は、最近International Society for Measurement & Control(国際計測制御学会)と名称変更されましたが、展示会や技術発表会の愛称としては、そのまま「ISA」が使用されています。


<前ページへ次ページへ>

*. 本ウェブサイト上に掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。記載内容はお断りなしに変更することがありますのでご了承ください。

*. 本ウェブサイト上の表示価格には消費税は含まれておりません。ご注文の際には消費税を別途頂戴いたします。

MG 株式会社エムジー

Copyright © 1992 MG Co., Ltd. All rights reserved.