とができます。取り込んだデータはNestBusによって他のユニットに伝送します。このため、上述のような無駄な出力を必要としません。
 この“PLCインタフェース”により、NestBusに入出力ユニットを接続するとPLCのリモートI/Oとしても動作し、“オペレーターズユニット”による監視・操作が可能となります。また、前述の“テレメータインタフェース”と組み合わせることにより、PLCをテレメータの一部(入出力ユニット)にすることも可能です。


 8.表示対象の自由な選択切替えにワンループコントローラ

 アナログ信号のバーグラフでの表示や積算パルスなどの数値での表示は便利な機能です。目による瞬間の判断には欠かすことができません。
 しかし、表示のためだけの表示器では、どの信号を表示するのか選択することはできません。表示器は入力した信号をバーグラフや数字などで表示するだけで、表示内容を変更しようと思えば、入力の接続を変更しなければなりません。多くの信号の表示を1つの表示器で表示しようとすると、そのたびに配線を変更しなければなりません。これは非現実的です。
 ここで紹介する“ワンループコントローラ(形式:ABA、図6)は、表示機能をもったワンループコントローラです。本来の用途とは少し異なりますが、表示内容をプログラムすることのできる表示器としても働きます。このABAはNestBusに接続することができるので(アナログ入出力も備えています)、NestBusのどのデータを表示するかを設定することにより、表示内容を変更することが可能です。
 当初、アナログ入力を表示していても、必要に応じてNestBusのデータに表示内容を変更することも可能となります。当然、NestBusに接続していますから、すでに紹介した“テレメータインタフェース”によって専用回線にも接続することが可能です。
手動の操作が可能なだけで、入力値の表示と操作機能だけのポンプ場の場合を考えてみましょう。このようなポンプ場を予算に合わせて毎年建設するとします。数箇所建設すると、遠く離れた所のポンプ場を監視することが困難になって、中央監視の必要性が必ず発生します。このとき、“テレメータインタフェース”を追加するだけで分散しているポンプ場からの信号を中央に送ることができ、大変便利です。


 おわりに

 エム・システム技研では、特別なテレメータの設計を意識しないで実現できるテレメータシステムを提案しています。テレメータのために機器や配線を設けるのでなく、MsysNetで構成したシステムと他のMsysNetシステムを専用回線や一般公衆回線で接続して1つのシステムにする方法です。
これを実現するため、専用回線で接続するときには“テレメータインタフェース”、一般公衆回線によるなら“テレカプラインタフェース”を用い、必要なデータをシステム間で送受信することができます。MsysNetシステムの機器であれば、テレメータのためのシステムであることを考慮しなくても、テレメータの機能をもったシステムを構築することが可能となります。これがエム・システム技研が提案するスーパーテレメータ、スーパーテレカプラです。

     





<前ページへ次ページへ>

*. 本ウェブサイト上に掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。記載内容はお断りなしに変更することがありますのでご了承ください。

*. 本ウェブサイト上の表示価格には消費税は含まれておりません。ご注文の際には消費税を別途頂戴いたします。

MG 株式会社エムジー

Copyright © 1992 MG Co., Ltd. All rights reserved.