様々なパルス信号に対応可能な
スペックソフト形パルス変換器シリーズ(2)



(株)エム・システム技研 開発部 主任技師


 前号ではエム・システム技研のスペックソフト形パルス変換器の特長と、“パルスレート変換器(形式:JPRD)”、“周波数レート変換器(形式:JFRD)”の2機種について紹介しました。今月は、“パルス加算器”、“ロータリエンコーダ用パルスアイソレータ”、“アナログ2相パルス変換器”、“アナログパルス変換器”を紹介します。


 4.パルス加算器(形式:JPSM)

 この変換器は前号で紹介した“パルスレート変換器”にもう1つ入力回路を加え、2つの入力パルス数を加算して、パルスレート倍したパルス数を出力します。2つの入力パルスを加算した後の処理は、“パルスレート変換器”と同じです。したがって、出力周波数制限機能やバッファ機能も備えています。


 5.ロータリエンコーダ用パルスアイソレータ(形式:RPPD)


 1)パルスアイソレータの新機能

 この変換器はインクリメンタル型ロータリエンコーダからの信号を絶縁するための製品で、A相(第1)とB相(第2)の2つの入力をもっています(2入力間は非絶縁)。
 入力できるパルス信号の種類は豊富で、RS-422ラインドライバの出力信号も入力できます。この信号は長距離伝送が可能で、ノイズに強く、エンコーダと変換器との間が離れている場合に有利です。しかし、残念ながらこの種のパルスに対応できる機器は少なく、このため通常の電圧パルスやオープンコレクタパルスに変換したいときに、使えるパルスアイソレータがありませんでした。
 この変換器はRS-422ラインドライバのパルス信号をダイレクトに、しかも1台の変換器で2相分をそれぞれ電圧パルスやオープンコレクタパルスに変換できます。

 2)仕様を個別に設定可能

 その他の機能については、JXシリーズ製品に準じて、センサ電源、入力モニタランプ、ワンショット出力などを装備し、入出力の論理設定も可能です。
 また、“ロータリエンコーダ用パルスアイソレータ(形式:RPPD)”は、2つのチャンネルごとにそれぞれ入出力仕様を設定できるので、単にロータリエンコーダ用としてだけでなく、2入力2出力のパルスアイソレータとしても利用できます。
 なお、第1チャンネルの出力に限り、フォトMOSリレー出力を指定することができます。


 6.アナログ2相パルス変換器(形式:JARP)

 この変換器は、すでに販売している“ロータリエンコーダ速度変換器(形式:JRPD)”の入力と出力とを逆にした変換器です。つまり、アナログ信号を入力して2相ロータリエンコーダのパルス周波数信号として出力する変換器です。

 1)入出力仕様

 アナログ2相パルス変換器の入力は各種計装用直流電圧・電流信号であり、出力信号はインクリメンタル型ロータリエンコーダのA相、B相の出力と同じです。オープンコレクタ出力と電圧出力を揃

     
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