ネットワーク計装部品 MsysNet システム
スーパーDSCはここが違う 第1回
ローコストでDCSが実現できるワンループコントローラ


(株)エム・システム技研 開発部 部長


 はじめに

 ワンチップCPUの高機能化・高密度化は、高機能PIDコントロールを小さなユニットの中で難なく処理することを可能にし、しかもそれがローコストで実現できるようになりました。そして、パソコンで一括管理するという信頼性の高い便利なフレキシブル計装システムを構築することも不可能ではなくなりました。
 このほど、エム・システム技研が開発した“ワンループコントローラ(形式:ABA)”は、MsysNetシステムを構成するNestBus(ネストバス)を標準実装した高機能で、なおかつ小形・ローコストな夢のプログラマブルコントローラです(図1)。

 1.ここが違うABA

 ワンループコントローラといってもピンからキリまでいろいろな機能の製品が市場に出回っています。簡単なPID制御機能に限定した単純PIDコントローラから、高度PID制御やプログラム機能、通信機能なども装備した大形PIDコントローラまで、多種多様のものが使われています。
 ABAというワンループコントローラとはどういうものかを1口で言うとすれば、大形PIDコントローラに匹敵する機能を、単純PIDコントローラにも負けない価格と寸法で実現したワンループコントローラということになります。すなわち、単ループPID制御はもちろんのこと、カスケード制御なども安価に実現できる1制御出力単位の指示・操作部付きコントローラであり、通信機能によってデータの伝送ができる大形のフィールドコントローラに匹敵する機能を実現しています。
 それでは、このABAはどんなところに特長があるのでしょうか。

 (1)機能が優れている

 I.1台のABAに72個の豊富なソフト計器ブロックが標準で用意されていて、しかもわかり易いブロックで表現されています。
 II.単純PID制御から高度PID制御まで実現可能です。ABA1台でカスケード制御も実現できます。
 III.NestBusを標準実装していますから、強力な機器間伝送と上位通信を実現できます。また、リモートI/Oを使えば、必要なだけ入出力信号を接続できます。
 IV.パソコンを接続すれば、DCS(分散形制御システム)と同様の役割を果たせます。ABA(リモートI/Oを含む)は16台まで、

     








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