NestBusの上位通信バスであるM-Bus（エムバス）を使えば、さらに多くのABAを接続できます。
V.単体での使用はもちろん可能です。さらに、ネットワーク機能が標準装備されていますから、いつでもパソコンによる集中管理方式にグレードアップすることができます。
（2）エンジニアリングが容易
I.コンピュータの専門知識を使わず、ワープロ感覚で使用できるパソコン用ビルダーソフト（形式：SFE）を用意しています。オンラインだけでなく、オフラインでのソフト作成ができます。
II.プログラミングユニット（形式：PU-2A）が使えます。これは、主に現場でパラメータを変更する場合に使用しますが、小規模システムではパラメータの設定用としても便利です。全ABA、またMsysNet製品すべてに共用できます。
（3）外形寸法が小さい
幅48mm、高さ96mm、奥行き160mmと極めてコンパクトです。制御盤における占有スペースが小さくてすみ、コストダウンに大きく寄与します。また、既設の空気圧調節計や電子式調節計と置き換えてABAを設置する場合にも、取付スペースで困ることはありません。
（4）コスト低減に威力を発揮
ABAの価格は15万円です。この価格自体、十分魅力的であると思いますが、他方ABAを使うことに伴って派生するコスト低減の方も大きく評価してよいのではないでしょうか。
たとえば、（I）ABA中心のシステムにして、DCSからパソコン計装へ転換することによるダウンサイジング効果、（II）従来のワンチップCPUによるマルチループ制御からワンチップCPUによるワンループ制御になるため安全性が高くなり、システムを二重化する必要がなくなることによる効果、（III）ABAを採用することにより、取付スペースが小さくなり、小さい制御盤ですむ効果など、種々の効果が考えられます。
（5）拡張性がある
標準装備のNestBusによって、パソコンの接続や機器の増設が容易です。
2．ABAの表示機能と出力信号
（1）ABAの表示機能
表示機能としては、前面パネルにバーグラフ表示とデジタル表示を装備しています。
バーグラフ表示では、52ドット（オーバー表示1ドットを含む）でPV（測定値）の0～100％を表示します。
