御を行う場合は、パラメータ設定器を使用すればバッチの進行によって値を変えて行くことも可能です。

 G 30:上下限警報器

 ITEM11:接続端子
  今回の場合は0223とします。これはコントローラの偏差出力値です。
 ITEM13:下限設定値
  今回の場合は-20とします。偏差出力値が-20%となったときPID制御に移行させるためです。

 G 81:シーケンサブロック

 ITEM 10:95
 ITEM 11:130000 STEP 00
 ITEM 12:013012
  警報設定器警報入力
 ITEM 13:070208
  プリセット値出力
バッチスタートでコントローラからMV値として80%を出力します。これによって温度が上昇して行き、目標値(SV)から-20%の温度に達します。これ以降は、PID制御によって一定温度にコントロールします(図5)。
 今回は説明を省きましたが、バッチ制御はメインのバッチシーケンスと組み合わされるのが一般です。メインのバッチシーケンス制御にPLCを用いても、バッチPID制御を構成できます。このときは、PLCインタフェース(形式:SMDL)を用いてPLCと接続します。なお、ABA自身もシーケンス機能をもっていますから、この機能を使用してもバッチPID制御は実現可能です。
 PLCとABAのシーケンス機能の両方をうまく組み合わせて使用することによって、より良いシステムを構築することができます。今回ご紹介した例は、その中の極く一例にすぎません。
 ABAはコントロール機能2個、演算器40個、シーケンスコマンド1000個の機能をもっていますから、これらを組み合わせることによって、さらに複雑なシステムをも容易に実現することができます。
 なお、ABA単体では外部端子の制約があり、入出力点数が不足することが考えられます。しかし、通信機能(NestBus)が標準装備されていますから、NestBusを標準装備しているMsysNetシステム製品を直結でき、入出力点数の不足の心配は不要です。
 ここにご紹介した例を参考にして、システムを実際に組んでみてください。難しい点はなく、容易にシステムを構成していただけます。(次号へ続く)

     













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