今月のアプリケーション

マンホールポンプ監視システム
ノーケン・システム株式会社


 はじめに

 日本の下水道処理の普及率は1994年度末で約51%になり、21世紀初めまでには70%を目標に、下水道設備の整備が進められています。本文では、下水道の送水に欠かせないマンホールポンプ槽の水位測定に適した最新のレベルスイッチとエム・システム技研製の“テレカプラ・ミニ(形式:22T)”とを用いたマンホールポンプ監視システムをご紹介します。

 1.マンホールポンプ

 各家庭から出された排水は、最終処理場に集められますが、地域の高低差などにより、自然流下だけでは最終処理場まで流すことができません。そこで、処理場に届くまでの間で何回か汲み上げる(ポンプアップする)必要があります。このために設置されているのがマンホールポンプ機場であり、農業集落排水処理場1箇所あたり平均5箇所ほどあります。

 2.マンホールのレベル管理

 最終処理場では微生物を使って汚物の処理を行っており、汚水の処理にはある程度の時間が必要です。このため、流量調整槽に流入する汚水の量を調整し、微生物処理に時間的余裕を持たせています。
 マンホールポンプ機場の水位が設定レベルに達すると、下流側に向かってポンプアップを行います。しかし、マンホール槽はそれほど大きくないため、各家庭からの流入に対して余裕度はわずかしかありません。状況にもよりますが、数十分から数時間程度です。
 従来のマンホールポンプ監視ではポンプの稼働状態(運転、停止)しか見ておらず、トラブルが発生したときの現場の水位までは把握できていないのが一般的でした。しかし、最近では各種の水位情報を収集するため、マンホールポンプ用の水位計測器が種々開発されています。

 3.多点検出式レベル計

 マンホールポンプ用水位計は、汚水のレベルを測定するため、汚


     











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