みにまる参上 その2 AC電源で駆動

 各社変換器のAC電源仕様を表2にまとめました。
 “みにまる”シリーズはワールド電源(AC85~264V)に対応しています。これは、ファクトリーオートメーション(FA)に使われるシーケンサ(PLC)とのマッチングも考慮しています。すなわち、一般的にシーケンサの電源はAC100VとAC200Vの切替形か、AC85~264Vになっています。“みにまる”シリーズは電源電圧を意識せずに使用することができます。
 また、輸出用の設備や機器に組込む場合にも、相手国によって使用電源電圧が異なることがあり、そのために輸出先に合わせて変換器を選定する手間がかからず、大変便利です。
 さらに、変換器の電源仕様を共通化できますので、在庫や予備品をもつ場合にも、その数を減らすことができます。

 みにまる参上 その3 DC電源駆動

 電力設備、鉄道、通信設備、化学プラントなどでは、一瞬たりとも運転を止めることができません。このような設備では、雷害などで万一停電になっても、システムが停止しないように電源のバックアップが必要です。このような設備では、一般的にバッテリによる電源のバックアップが行われており、これに対応してDC電源駆動の機器が必要となります。もちろん変換器も例外ではありません。
 表3に各社変換器のDC電源仕様をまとめました。
 DC12V系は自動車に搭載されているエンジン制御用電源に、DC24V系は工場の計装設備のバックアップ電源に、そしてDC110V系は電力設備などの制御回路の直流電源に、それぞれ対応しています。
 この表に示すように、“みにまる”シリーズはDC11~27V、DC85~150Vをカバーしています。そのため、さまざまな系統のバックアップ電源に対応できます。

 みにまる参上 その4 耐電圧AC2000V 1分間

 表4に示すように、“みにまる”シリーズは入力-出力-電源間すべて耐電圧2000Vです。変換器は計装盤内だけでなく、低圧動力盤や制御盤内にも取り付けられます。そのため、耐電圧レベルを高い方にそろえる必要があります。一般的に、盤の耐電圧試験は、
(盤内使用電圧×2)+1000Vで行われています。

 おわりに

 ここにご紹介したように、手のひらに納まるほど小さな“みにまる”シリーズは、大きな性能を秘めて誕生しました。皆様のご利用を心よりお待ちしています。
 なお、ここに紹介した各社の変換器としては、1996年4月1日の時点で販売されている製品を対象としています。

     








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