電力遠制ロガー(1)


(株)エム・システム技研 開発部 主任技師


 はじめに

 エム・システム技研は、ネットワーク計装部品MsysNet(エムシスネット)システムをお客様に提案してきました。その応用範囲は幅が広く、計装に必要と考えられる機能はほとんどすべてカバーできます。
 視点を変えて工場全体の計測・制御を考えると、工場では温度計測やバルブコントロールだけでなく電力の管理が必要です。今回、ご紹介する電力ロガーは、110mmの広角指示計と同一の取付寸法をもつ電力マルチメータ(形式:51U)とMsysNetを組み合わせ、電力遠制ロガーを簡単に実現する方法です。
 1.電力マルチメータの紹介

 (1)計測項目

 電力マルチメータを使えば、次に示す項目が計測できます(組み合わせは形式に対応して決まります)。
 ●交流電圧
 ●交流電流
 ●(有効)電力
 ●電力量
 ●無効電力
 ●力率
 ●周波数
 ●最大零相電圧
 ●デマンド電流
 ●最大デマンド電流
 また、入力の種類に対しては、単相3線式、三相3線式、三相4線式の3種類を用意しています。

 (2)構造

 従来の110mmの広角指示計と同一取付寸法(JIS C 1103)ですから、既設の計器と取り替える場合に、盤の追加加工が必要なく、システム全体の機能向上を図ることが容易です。また、新規に採用する場合でも、CADに登録している盤の加工寸法などを変更する必要はありません(図2参照)。

 (3)表示機能

 遠方から計測値を容易に確認できるように、高さ10mm、5桁の高輝度LEDを採用し、電力マルチメータ1台で最大3種類の計測値の表示が可能です。

     










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