計装豆知識

電源配線がいらないアイソレータ


 アイソレータとは

 アイソレータは、直流絶縁変換器とも言い、入力信号と出力信号がそれぞれ別個の電位になった場合でも直流信号を正確に伝送できる機能を持っています。
 アイソレータの主な用途は、次のとおりです。
 ●パネル内配線での回り込みを防止
 ●信号の2点アースを可能にする
 ●フィールド配線側から入るノイズを抑制

 電源なしアイソレータは、DC4~20mA入力が基本

 通常のアイソレータでは、絶縁回路を動作させるために電源配線が必要ですが、エム・システム技研の「電源なしアイソレータ」では、電源配線がいりません。電源を入力信号から取るからです。
 電源なしアイソレータでは、消費電力の極めて少ない絶縁回路を開発することにより、入力信号から電源を取ることを可能にしました。ただし、電源なしアイソレータを実現するため入力信号は、DC4~20mAまたはDC10~50mAに限定されます(図1)。
 電源なしアイソレータは、M・UNITシリーズをはじめとするすべての変換器シリーズに用意されています。

 電源なしアイソレータの入出力の種類

 電源なしアイソレータのメリット

 (1)パネル内の電源配線が不要
 電源配線、電源スイッチ、ヒューズ等が不要
 (2)省スペース
 H・UNITシリーズの電源なしアイソレータ(形式:HSN)を使用すれば、取付けスペースは2チャンネル形でわずか幅25mmです。すなわち、従来の幅50mmのプラグイン形変換器1台のスペースに4チャンネル分のアイソレータを収納できることになります(図2)。
 (3)パネル費用のトータルコストを削減
 電源なしアイソレータ(形式:HSN)の価格は38,000円であり、1チャンネル当たりにすれば19,000円です。しかも電源配線が不要であり、パネル実装面積は四分の一になるため、トータルコストは大幅に削減できます。


     



































<前ページへ次ページへ>

*. 本ウェブサイト上に掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。記載内容はお断りなしに変更することがありますのでご了承ください。

*. 本ウェブサイト上の表示価格には消費税は含まれておりません。ご注文の際には消費税を別途頂戴いたします。

MG 株式会社エムジー

Copyright © 1992 MG Co., Ltd. All rights reserved.