は、アイソレータに高速応答が要求される場合があります。超高速アイソレータは、これに対応して応答時間約180μs(0→90%)、周波数特性DC~2kHz(-3dB)を実現しています(例:FVF)。

 ●入力アイソレータ

 コンピュータやテレメータ、多重信号伝送装置、シーケンサなど、多数の信号を扱う機器では、入力信号のマイナス側がコモンになっていて、アイソレータの出力相互間をアイソレートする必要がありません。そこで少しでもコストと占有面積を下げるため、入力相互間と入力-出力間だけが絶縁された入力アイソレータを使用します。入力アイソレータは、1台のネストに32チャンネル分が収納できます(例:15VS)。

 ●出力アイソレータ

入力アイソレータと同様に、出力相互間と入力-出力間だけが絶縁されたアイソレータです。1台のネストに32チャンネル分が収納できます(例:15YS)。

 ●電源なしアイソレータ

 入力電流信号からアイソレータの駆動電源をとる方式のアイソレータです。入力信号がDC4~20mAまたはDC10~50mAのときに、このアイソレータが使用できます。電源配線が不要なので、多数のアイソレータを使うときにとくに有効です(例:SN)。

 ●2線式アイソレータ

 現場に電源がなく、かつ長距離伝送が必要なときに有効です。受信側からディストリビュータなどで2線式アイソレータの出力に電源を加えると、DC4~20mAの出力信号が得られます。出力信号線と電源線が共通になるので、配線コストを削減することができます(例:BVS、TVS、6VS)。

 ●ディストリビュータ

 2線式変換器に電源を供給するユニットです。ディストリビュータ内で絶縁をしますから、2線式変換器の入出力間が絶縁されていなくてもかまいません(例:YVD)。

 ●超高耐圧アイソレータ

 入力ユニットと出力ユニット間を光ファイバで絶縁しているため、超高耐圧(数10万V)の絶縁が可能です。半導体製造設備のイオン注入装置や電子線放射設備など、超高耐圧が要求される設備で使用されています(例:OT/OR)。

 ●1A出力変換器

 各種直流電圧・電流信号を、DC0~1Aに変換して出力する変換器です。油圧機器の駆動や、検査設備などの定電流リモート設定用に使用されています。

おわりに

 今回はエム・システム技研の各種アイソレータを機能面から分類して紹介しましたが、構造面から見た場合には、次のような各種のアイソレータを用意しています。たとえば、プラグイン形、ネスト収納形、現場設置形、端子台構造、ワールド電源タイプの「みにまる」などです。
 エム・システム技研のアイソレータについてさらに詳しい資料をご希望の方は、エム・システム技研またはエム・システム技研の代理店までご請求ください。また、アイソレータや変換器、避雷器などを分かりやすく解説した小冊子「計装のQ&A」を販売しております。こちらも併せてご利用くだされば幸いです。

     









図2 
入力アイソレータ
(形式:15VS)




図3 
オプト変換器(形式:OT/OR)




図4 
1A出力変換器(形式:99SVA)

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