ワンループコントローラ(形式:ABE)


(株)エム・システム技研 営業技術部長


はじめに

 本誌8月号でご紹介したワンループコントローラ(形式:ABH)に引き続き、新形のワンループコントローラ(形式:ABE<注1>)が、MsysNet/スーパーDCSシリーズのラインアップに追加されました。
 ABEは、取り付け寸法がDIN規格ハーフサイズで、フルスペックの表示、操作パネル部をもつ本格的なワンループコントローラであり、様々な業種の現場において、以下に例示するような幅広い用途でお使いいただけます。
 ●PID調節計として単体で使用(警報機能や出力リミッタ、プリセットマニュアルなど、調節計に必要な各種の付帯機能を標準装備)。
 ●2ループまでの高級/複合制御用コントローラや演算器として使用。
 ●NestBusに接続して、多点入力、マルチループ制御用コントローラとして(リモートI/Oユニットや他のワンループコントローラと組み合わせて)の使用。
 ●パソコンを接続して超分散形DCSを構築(CRT操作と現場操作を両立)。
 以下に、ABEの主な仕様と機能上の特長についてご紹介します。

1.外形・寸法

 図1にABEの外形図を示します。筐体寸法は W72mm×H144mm × D110mm(端子部含む)であり、前面はシートキー付きのフラットフェースです。
 パネルには、単体もしくは多連で表面取り付けします。ABHと同様、取り付けた状態のまま、パネル表面から内器だけを引き出せる構造にしてあるため、メンテナンスが容易です。

2.表示、操作部

 バーグラフ表示部

 測定値(PV)、設定値(SP)、制御出力値(MV)を3本のバーグラフでそれぞれ独立に表示します(図2-1、2、3参照)。バーグラフは高分解能(PV、SPは1%、MVは2%)のLED表示あり、PVとMVは緑色、SPは黄色とし、変数の種類を容易に識別できるようにしました。また、これらの変数が100%超過もしくは0%未満となった場合には、バーグラフの上下端の赤色部分が点灯し、レンジオーバーが一目で判別できます。

 デジタル表示部

 PV、SP、MV、および4個までの任意の内部変数を5桁のデジタル値で表示します(図2-4参照)。通常、ループの調節モードが「自動」のときはSPが、「手動」のときはMVが自動的に表示されますが、INDキー(図2-5)を操作すること


     









<注1>本誌8月号では、仮称形式ABBとして予告しましたが、正式に形式ABEと決まりました。










図2 ABC全面パネル
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