により、変数を切り換えて表示することもできます(図2-12に示すランプによって、表示データの種類を識別可能)。
 警報表示ランプ

 接点入力の状態や任意の内部ステータスを、ソフトウェアの端子ブロックに割付指定することによって、計器前面にランプで表示できます(図2-6参照)。これはPVの上下限警報灯として使用できるほか、様々な目的に応用可能です。

 ループ操作キー

 SP用、MV用にそれぞれ操作キー(図2-7、8)をもち、独立して変数のUP/DOWN操作が行えます。これを使えば、調節モードが「手動」のときでも、MVとSPの独立同時操作が可能です。
また、A/M、およびR/Lの切り換えキー(図2-9、10)により、ループの調節モードとして、「自動」/「手動」、並びにSPの「リモート」/「ローカル」をそれぞれ独立に設定することができます。

 ループ切り換えキー

 ABEでは、ソフトウェアの機能として、1台で2ループまでのPID制御ブロックを使用できます。前述のバーグラフ表示部やデジタル表示部、またループ操作キーが対応するループは、1/2切り換えキー(図2-11)を使ってワンタッチで切り換えることができます。この機能によって、たとえば1台のABEでカスケード制御のループを構成した場合に、1次ループと2次ループの双方を表示、操作することができます。

3.入/出力仕様

 ABE1台当たりの入出力信号点数と概略仕様は図1に示すとおりです。
 また、MsysNetシステムに含まれる製品としてNestBusの通信機能を標準装備しているため、ネットワーク経由でリモートI/Oユニットなど、ほかのMsysNetシステム製品とのI/Oインターフェースが可能です。したがって、これらの製品との組み合わせによって、ABEに取り込む入出力信号点数を、フレキシブルに増加することができます。

4.ソフトウェア機能

 ABEでは、MsysNetのスーパーDCS機器に共通に装備されているソフトウェア計器ブロックをすべて使用できます(図3参照)。したがって、ワンループタイプのプログラマブルコントローラとしては、極めて高度な制御機能と大きいアプリケーション容量を備えており、これらの機能を駆使することによって、アドバンスト制御や論理演算を含んだ複雑な制御も容易に実現できます。
これらの計器ブロックを応用するための設定パラメータ類については、ハンドヘルドタイプのプログラミングユニット(形式:PU-2□)、もしくはビルダーソフト(形式:SFE)をインストールしたパソコンから簡単に入力することができます。

おわりに

 ABEの登場によって、MsysNet/スーパーDCSシリーズには、ABH、および従来製品の ABAとあわせて、3種類のワンループコントローラがラインアップされたことになります。
 お客様は、これらの製品群の中から現場の設置条件や使い勝手に応じて、最適な機種を選択して、ご使用いただくことが可能です。

     



図3 
ABCソフトウェア計器ブロック
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