小形信号監視ロボット
“てれまる”(形式:TLO)



(株)エム・システム技研 開発部


 はじめに

 小形信号監視ロボット「てれまる」は、現場での異常発生やその解消、機器の運転開始やその停止などのイベント(事象)を検出して、一般電話回線を使い、電話音声とポケットベルによって遠隔地にいる管理者に知らせる、自動監視および通報装置です。「てれまる」の開発にあたっては、小形で、取扱いが簡便であり、専門知識を必要とせずに、だれにでも容易に使いこなせることを指針としました。

1.「てれまる」の外形と端子構造

 「てれまる」は図1および図2に示すように、エム・システム技研の代表的信号変換器であるM・UNITに比べて、幅がわずか1.5倍のコンパクトな筐体に、接点信号入力回路を含む全回路を収納した、オールインワン構成になっています。その端子と端子台は、図3に示すような信号割付をもつ14端子構成で、プラグイン結合構造になっていますから、現場配線後、本体の着脱が容易に行えます。

2.「てれまる」の機能

 通報機能:8点の無電圧接点信号入力回路をもち、それぞれの入力信号を1秒周期で監視します。変化を検出したときは、その信号に対応して設定されている通報文を取出し、内蔵しているカレンダー回路の時刻を付けて通報します。通報先としては、ポケベル2機、電話機2機までとることができます。
 報告機能:管理者が、電話機から「てれまる」に電話をかけると、「てれまる」は、あらかじめ設定してあるその「てれまる」固有の名前で、たとえば“エム・システム1号です”と応答発声し、続けて“要求をいれてください”と発声します。そこで、管理者が電話機の押釦で“11#”と入れれば、「てれまる」はこれらの操作が正しく行われたことを確認した後、その時点における8個の接点入力信号の状態を音声で返答します。「てれまる」はこれを繰り返しますので、管理者は目的を達したところで、電話を切って終了にします。

3.「てれまる」の動作設定

 「てれまる」の動作設定はパソコン上のTLOビルダーによって行います。TLOビルダーは製品と共に納入され、Windows95またはWindowsNT4.0上で使用します。「てれまる」のユーザーは、これを使って、容易に「てれまる」の動作設定が行えます。動作設定が完了した後、パソコンと「てれまる」をRS-232-Cケーブルで接続し、「てれまる」に書き込みます。書き込み情報はEEPROM(消去、書き込み可能の不揮発性ROM)に記憶されるため、停電によって消失することはありません。また、現在EEPROMに設定されている内容をパソ

     




















図1 てれまる




図2 外形図




図3 プラグイン端子台
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