(6)パソコンとの親和性:パソコンを設備管理・運用業務の中核ホストマシンとする多端末回線接続システムを構成したい。したがって、モデムを介したパソコンとの通信を信頼性と融通性のあるものにしたい。
 (7)コンフィギュレーションの容易性:端末が持つ多様な機能をユーザー自身でやさしく使いこなして、アプリケーション・システムを構築したい。
 (8)コスト・パフォーマンスの向上:自動化、無人化したかったが、今まで価格が高くて手が付けられなかった対象をカバーしたい。
 (9)小型軽量化し、現場の計装盤内などにコンパクトに収納したい。
 テレロガーは、これらの様々な要求を満たすことを目標にして設計されています。

4.テレロガーの外形

 図1に外形写真を、図2にイラストを示します。底面はA4サイズ、厚さ60mmで、ちょうどノートパソコンの大きさです。筐体の塗装色は黒です。イラストに示したように現場計器盤内などに、横長・垂直方向に4点ネジ取り付けします。
 また信号配線、電話回線、電源線は下方から入線して接続します。

5.機能の概要

 (1)内蔵入力点数:デジタル入力16点(無電圧接点入力)とアナログ入力4点(1~5V・直流電圧)を標準装備しています。
 (2)入力点の増設:エム・システム技研MsysNet用ネストバスを標準装備しているため、これに各種リモートI/Oユニットを外部接続することができます。このように増設した場合には、合計でデジタル入力64点、アナログ入力32点まで収容することができます。
 (3)信号端子台:2段型35ピン端子台を装備しています。 2ピースタイプ(テレロガーに固定された本体部と信号結線部が分離できるタイプ)を採用しているため、信号結線したままテレロガー本体から外すことができます。
 (4)内蔵FAXモデム:一般回線用14.4Kbpsデータモデムと14.4KbpsFAXモデムを装備しています。
 (5)通報メッセージ:1つのメッセージの文字数は最大50文字と定めています。たとえば“96年11月18日23時39分07秒:貯水槽水位上限異常発生。第2排水ポンプ起動。至急現場確認せよ。”というメッセージを送ることができます(ちょうど50文字の例)。前半18文字は、テレロガーが内蔵しているカレンダーLSIを用いて自動的に作り出して付加します。後半32文字がメッセージ本体です。本体部分は、パソコンのかな・漢字変換機能を使ってテキストとして作成したものをテレロガーにダウンロードします。この作業を行うための専用ツールがWindows95パソコン上に準備されていますから、ユーザーは容易に自分の通報メッセージを作成したり変更したりすることができます。内蔵できるメッセージの数は最大128個です。不揮発メモリに記憶しますから停電しても消えることはありません。
 (6)通報機能:テレロガーの通報機能にはホスト・パソコンへのデータ通報、ポケットベル通報、電話音声通報、FAX通報の4種類があります。いずれも(5)の通報メッセージを共通に使用します。
 これらの機能の詳細および蓄積データの一括送信機能の詳細については次号で説明します。

    

























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