テレロガー:TLxの紹介(2)



(株)エム・システム技研 開発担当


 前回はテレロガーの概要を紹介しました。すなわち、その基本機能は現場のデータを収集して、それを監視、記録し、結果を電話回線を通じて通報、報告することであると説明しました。これを図示すると図1のようになります。ここで、テレロガーの通報機能と報告機能を整理すれば表1に示すようになります。今回は、これらの機能について詳細に説明します。

6.通報機能

 (1)異常通報:テレロガーは、デジタル入力値を1秒周期で監視して、その変化から異常の発生と正常復帰を検出し、電話回線を接続して下記(3)の要領でメッセージ通報します。アナログ入力値も比較設定値と比較してデジタル値に直し、同様に取扱うことができます。通報は、表1に示すようにホストパソコン、ポケットベル、電話機音声、FAX機に対して行うことが可能です。
 (2)運転通報:テレロガーはデジタル入力値を1秒周期で監視して、その変化から機器の運転と停止を検出し、電話回線を接続して下記(3)の要領でメッセージ通報します。通報の種類は、異常通報の場合と同じです。
 (3)通報メッセージ:1つのメッセージの文字数は最大50文字と定めています。たとえば“96年11月18日23時39分07秒:貯水槽水位上限異常発生。第2排水ポンプ起動。至急現場確認せよ。”というメッセージを送ることができます(ちょうど50文字の例)。前半18文字は、テレロガーが内蔵しているカレンダーLSIを用いて自動的に作り出して付加します。後半32文字がメッセージ本体です。本体部分は、パソコンのかな・漢字変換機能を使ってテキストとして作成したものをテレロガーにダウンロードします。この作業を行うための専用ツールがWindows95パソコン上に準備されていますから、ユーザーは自分の通報メッセージを容易に作成、変更することができます。内蔵できるメッセージの数は最大128個です。不揮発メモリに記憶しますから停電しても消えることはありません。このメッセージは以下に説明するデータ通報、音声通報、ポケットベル通報、FAX通報に共通に使用します。
 (4)ホストパソコン通報機能:内蔵の14.4kbpsデータモデムを用いてホストパソコンに回線接続し、異常通報、運転通報を行います。検出した通報要因ごとに(3)で準備されているメッセージから対応するものを取り出して送信します。
 (5)電話機音声通報機能:(4)と同じ通報を電話機音声を使って行う

     





























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