うことができます。音声方式としては、テキスト音声合成LSIを採用しています。これは、自動車用ナビゲーション・システムで、交差点名や道路名などを固有名詞(したがって無限にある)で案内をするために開発されたものです。このLSIに文字コードを与えると音声読み上げ出力が得られるので、(4)の場合と同様に(3)のメッセージを取り出してこれに与え、出力音声を電話回線に乗せます。従来の固体(不揮発性半導体メモリ)録音方式に比べてメッセージの長さ(秒数)や数に厳しい制約がないため、十分に意を尽くした通報を行うことができます。また、録音の設備や手間やスキルは一切不要です。
 (6)ポケットベル通報機能:(4)と同じ通報をポケットベルに対して行うことができます。最新のNTTドコモ製インフォネクストD11、D12型に対応しています。この機種を使えば、かな・漢字混じり文で50文字までの長さのメッセージを送れるため、この場合にも(3)のメッセージを用いて十分に意を尽くした通報を行うことができます。また、このポケットベルは80個の受信メッセージを時刻順に記憶することと、それを随時閲覧することができるため、運転履歴管理用としても役立てることができます。もちろん従来型のポケットベルにも対応しています。
 (7)FAX機通報機能:(4)と同じ通報を、内蔵の14.4kbpsFAXモデムを用いて管理室のFAX機に対して行うことができます。異常通報や運転通報を、客観的で記録に残る印字情報として確実に残したいという要求に対応するものです。

7.報 告 機 能

 (1)異常サマリー報告:テレロガーは、現在発生中の異常を全数管理していて、求めに応じて報告します。
 ●ホストパソコンからモデム経由で指示されたとき、モデム経由で報告します。
 ●管理者がテレロガーに電話をかけてテレロガーが電話を取ったとき、電話機のPB信号で11#を押すと電話音声で、22#を押すとその電話機付属のFAX機に報告します。
 ●テレロガーの確認釦が押されたとき、テレロガー内蔵のスピーカーを通して音声で報告します。
 (2)運転サマリー報告:テレロガーは現在運転中の機器を全数管理していて、ホストパソコンからモデム経由で指示されたとき、モデム経由報告します。
 (3)異常ログ報告:テレロガーは、6.(1)項で検出した異常項目を全数メモリ上にタイムスタンプ付きで蓄積しています。ホストパソコンは、モデム経由でテレロガーに対し報告を受けたい始端時刻と終端時刻を指定します。テレロガーは該当する記録データをモデム経由で一括して報告します。
 (4)運転ログ報告:テレロガーは、6.(2)項で検出した運転項目を全数メモリ上にタイムスタンプ付きで蓄積しています。ホストパソコンは、モデム経由でテレロガーに対し報告を受けたい始端時刻と終端時刻を指定します。テレロガーは該当する記録データをモデム経由で一括して報告します。
 (5)異常ログ、運転ログ蓄積最大件数:両方併せてタイム・スタンプ付きで4000件まで蓄積することができます。これを超えたときは、最も古いものに上書きしていきます。
 (6)トレンドデータ報告:テレロガーは4点単位で最大40点までのアナログ量を取扱え、これをタイムスタンプ付きでトレンド記録することができます。トレンド記録用メモリはオプションで0.5MB、1MB、2MB、4MBの中から選ぶことができます。必要とするアナログ点数、記録周期および記録期間から必要メモリ量を決定します。ホストパソコンはモデムを経由してテレロガーに対し報告を受けたい始端時刻と終端時刻を指定します。テレロガーは、該当する記録データをモデムを経由し、一括して報告します。
 (7)瞬時値報告:ホストパソコンは、モデムを経由してテレロガーに対し全入力点の現在値を報告するよう要求できます。テレロガーは、これを受けるとそのときの現在値をモデムを経由して報告します。取扱える信号はデジタル値64点およびアナログ値40点です。
 次回は、テレロガーとホストパソコンの間の通信方式およびテレロガーの機能設定の方式について説明します。

     



































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