号のアップキーとダウンキーで構成されています。これらを押すと、ITEM番号が1増えるかまたは1減ります。連続して押し続けることによって、目的のITEM番号に到達でき、その番号に該当するデータが(1)項のDATA表示器に表示されます。
 (6)DATA設定操作キー:設定値のアップキーとダウンキーで構成されています。これらを押すとデータ値の最下位が1増えるかまたは1減ります。押し続けると連続して変化します。目的の値にすばやく到達するために、押し続けている経過時間に応じて増減速度が2段階で増すようになっています。またアップキー、ダウンキーを押し続けている間、値が連続的に設定変更されて行くため、2桁のダイヤルスイッチを使って警報値を設定変更する従来の方法にみられた突変の危険性や煩わしさがありません。

4. 入力種別

(1)DC4~20mA、(2)DC0~10V、(3)DC0~5V、(4)DC1~5V
以上の4種類が設けられています。3章に述べた盤面からの設定操作で選択指定します。

5. 入力値の処理

 (1)出荷後の経年変動などに対応できるようユーザーキャリブレーションの手段が提供されています。
 (2)AD変換の分解能は符号を含めて15ビット相当で、4桁表示に十分な精度を確保しています。
 (3)監視周期は200ミリ秒と高速であるため高速現象の捕捉が十分可能です。
 (4)異常状態からの正常復帰判定にヒステリシス(不感帯)を施す機能や、異常判定に際して、一定時間持続することを確認して、はじめて異常と判定するONディレー機能を備えています。
 (5)PV値に移動平均フィルターをかけることもできます。

6.警報出力

 図3に端子割付を示します。警報出力リレー1、2、3、4が設けられています。
 (1)各リレーは警報設定値1、2、3、4に対応しています。
 (2)各リレーは個別に、PV値が設定値の上側にある場合を警報状態にするか、下側にある場合を警報状態にするかを指定することができます。
 (3)警報ランプL1、L2、L3、L4の動作は3章(4)に説明した通りです。
 (4)リレー接点のタイプは、4点一括、発注時指定でA接点タイプまたはB接点タイプを選ぶことができます。
 (5)各警報リレーは、上のようにして定義した警報状態で励磁状態になります。なお、特注によって非励磁状態で出荷することもできます。

7.応用例

 図4に典型的な応用例を示します。リレーの接点タイプとしては、A接点を採用しています。リレー1と2は設定値の下側を警報状態と定義し、リレー3と4は設定値の上側を警報状態と定義して、下下限異常、下限異常、上限異常、上上限異常警報を実現しています。図中ハッチを施した部分が警報状態であり、接点が閉じて、対応する警報ランプが点灯します。
8. おわりに

 エム・システム技研は、警報設定器は地味な存在ながら計装に不可欠な基幹製品であると考え、常に製品の性能や機能の向上に努力しています。近年シーケンサの技術的発展と普及が著しいことは言をまちません。今後も、これらシーケンサに最もよく適合する警報設定器はどのようなものかを提案し続けて行きます。

     























































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