テレロガー:TLxの紹介(3)



(株)エム・システム技研 開発担当


 テレロガーTLxのコンセプトと機能の概要を、前号と前々号で説明しました。最終回の今回は、TLxとホストパソコンの間の通信方式と、TLxの機能設定方式について説明します。

8. TLxとホストパソコン間の通信方式

 TLxとホストパソコンの間の通信については、図1に示すように一般電話回線を使い、14.4kbpsの高速モデムを介して行うことと、TLxが最大4MBのアナログトレンド記録メモリを持っていることなどは、すでに説明しました。したがって、1回の通信で200万データという大量のアナログトレンドデータをホストパソコンに送る場合が考えられるため、転送効率が良く安全な通信方式の採用が望まれます。TLxでは、このための通信プロトコルとして、高速なバイナリ通信が可能で、通信誤り検出と回復能力に優れたZMODEM(ゼットモデム)方式を採用しています。ZMODEMは、このような特質に加え、パソコン間のファイル転送プロトコルとして広く市場に普及し、その実績が証明されており、オープンで安価に入手できる業界標準的なプロトコルです。図2に示すように、TLx側にはZMODEMプロトコルパッケージを搭載しており、パソコン側にはZMODEMをベースにした市販通信ソフト:CCTWin(販売元:技術評論社、定価2万円、Windows3.1/95/NTに対応)を用います。CCTWinを用いることによって、ユーザーはZMODEMを意識したり、中身を理解したりする必要なく、そのメリットを享受することができます。図3にCCTWinのセンター情報設定画面を示します。ここで、センターとはパソコンから見たTLxを意味します。したがって、このパソコンで管理するすべてのTLxについて、各TLxごとに、その識別名称や電話番号を設定します。そのほかに、受信データを格納するファイル名など数種類の設定を行うことで通信準備は完了します。これらの設定によって、このホストパソコンが管理するTLx群から随時送られて来る短い異常通報メッセージも、意図的に送られて来る大量のトレンドデータなども統一的に扱うことができます。また、強力で平易なマクロ言語が準備されているため、必要に応じて容易に通信アプリケーションを作ることができます。
 たとえば、#1TLxに対しては夜

     






















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