中の1時00分にトレンドデータ要求を発して、前日分のデータを送信させて受領し、ファイルとして格納する。#2TLxに対しては1時30分、#3TLxに対しては2時00分…というような動作を自動的に実行させることができます。

9. TLxの機能設定方式

 TLxを現場で稼動させるにあたって、あらかじめエム・システム技研がTLxに、ソフトウェアとして作り込んで提供している機能を、ユーザーでカスタマイズする必要があります。すなわち、個々の現場固有の要求機能を実現するよう、TLxに対して動作設定を行います。また、稼動後も部分的な動作設定変更や追加を行う必要が出てきます。TLxには、この動作設定を行う専用ビルダーソフトSFEWが用意されています。SFEWはパソコンのWindows95/NT環境上で動作します。SFEWでパソコン上にできあがった設定情報については、TLxにダウンロードされてTLxがこれを解釈実行することで所定の要求動作を実現します。SFEW用パソコンとTLxの接続については、図4に示すようにRS-232-Cで直結する方式または8.章に述べた一般電話回線を使って通信接続する方式が採れます。多くの場合、前者を採り、現場でノートパソコンなどによって設定作業を行います。後者によれば、管理者が中央管理室のパソコンから遠隔地に設置されているTLxの現在の設定内容の確認や部分的な設定変更を行うことができます。もちろん設定作業全体を中央から行うこともできます。
 SFEWはWindows95/NTのアプリケーションソフトの一つとしてインストールされているので、SFEW専用アイコンをクリックして実行選択します。SFEWが立ち上がると同時に「新しい設定」と「設定の読込み」の2つのメニューが現われます。前者はこれから新しくTLxの設定作業を行う場合に選択します。設定作業を行い名前を付けて保存することによって、設定済みファイルとして登録保存されます。後者を選ぶと、すでに設定済みファイルとして登録保存されている名前付きTLx設定ファイルの一覧が表示されます。この中から、今自分が必要とするTLx設定ファイルを選択します。設定確認や設定変更作業を行って「上書き保存」することによって更新結果が記憶されます。また、TLxへのダウンロード設定は、上記の作業中任意の時点で行うことができます。Windows上で文書作成を行っているとき、随意に印刷をかけることができるのとちょうど同じ考え方です。ダウンロードは変更を施した部分(レコード)だけについて行うので最小時間で済みます。
 図5は、上の操作で特定の一つのTLx設定ファイルを開いたところです。「事象定義リスト」、「通報先リスト」、「メッセージリスト」など7つのタブが見えます。これだけのタブが要求する項目を設定することによって、そのTLxの動作設定が完了することを意味しています。
 図6は「事象定義リスト」のタブをクリックして開いた画面です。この画面の項目に従って選択、記述することによって、対象とするデジタル入力の指定と、それの有意な変化方向と、その変化を検出したときにとるべきアクションが設定できます。この設定を必要なすべてのデジタル入力について行います。

おわりに

 以上3回にわたって、4月に発売を予定しているテレロガーTLxについてご紹介しました。エム・システム技研は、今後もテレロガーの市場におけるユーザーのご意見や、めまぐるしく進展する新技術を取り入れて、さらに新しくて具体的な提案を続けて参ります。

     













<前ページへ次ページへ>

*. 本ウェブサイト上に掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。記載内容はお断りなしに変更することがありますのでご了承ください。

*. 本ウェブサイト上の表示価格には消費税は含まれておりません。ご注文の際には消費税を別途頂戴いたします。

MG 株式会社エムジー

Copyright © 1992 MG Co., Ltd. All rights reserved.