新しい電源用避雷器を発売しました


(株)エム・システム技研 開発部
 


はじめに

 誘導雷による被害は、単に電子機器が壊れるといった現象だけではなく、その侵入経路が通信回線や電源ラインだったとき、システム全体がストップするという致命的な事態に陥る恐れがあります。
 エム・システム技研では、そのような事態を未然に防ぐために、様々な種類の通信回線用避雷器や電源用避雷器を用意しています。今回それらに加えて、かねてよりお客様からのご要望が多かった直流電源用避雷器と単相3線や三相3線にも使用可能な交流電源用避雷器を新たに発売しましたので、その内容をご紹介します。

1.直流電源用避雷器

 DC電源用避雷器 MDHシリーズは、DC電源ラインに侵入する誘導雷サージから電子機器を保護します。
 使用電圧に対応して以下の3種類を用意しています。
  MDH-12 DC12V/5A
 MDH-24 DC24V/5A
 MDH-48 DC48V/5A

2.交流電源用避雷器

 AC電源用避雷器 MAHシリーズは、AC電源ラインに侵入する誘導雷サージから電子機器を保護します。
 使用電圧や単相/三相に対応して以下の4種類を用意しています。
 MAH-121 単相2線 AC100V/20A
 MAH-221 単相2線 AC200V/20A
 MAH-123 単相3線 AC100V/20A
 MAH-223 三相3線 AC200V/20A

3.電源用避雷器の特長

 ●電圧制限素子は2段構成です
 エム・システム技研の電源用避雷器の多くは、直流用交流用を問わず、図3の回路略図に示すように電圧制限素子が2段構成になっています(SA1、SA2)。
 ケーブル側から電圧制限素子の放電開始電圧以上の雷サージが入ると電圧制限素子SA1に電流I1が流れ制限電圧V1に抑えます。ところが雷サージ電圧が大きいと、このV1も大きくなります。たとえば、1000V程度の雷サージでは数10AのI1が流れ、V1はおよそ400Vぐらいですが、数10kVの雷サージではI1は数100Aになり、V1は1000Vを超える電圧になってしまいます。電圧制限素子が1段だけの避雷器では、この電圧がそのまま



     





























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