ネットワーク計装部品 MsysNet システム
エムシスネット
MsysNetニュース
No.23

 本文の内容に関してご質問やご要求がおありのときは、フリーダイヤル 0120-18-1291 にてお気軽にお申し付けください。


受注状況

 ●おかげさまで、MsysNetシステムの引き合い、受注件数が、本年初頭以来めざましい増加傾向を示しています。受注内容は、数ループ程度の小規模計装から、本誌前月号でご紹介したような極めて大規模なシステムに至るまで様々であり、納入先も多くの業種、設備にわたっています。今月は興味深い納入例として、MsysNetによる施設園芸(植物栽培ハウス)の制御システムをご紹介いたします。
 栽培ハウスにおいては、ハウス内の温度、湿度、照度、炭酸ガス(CO2)濃度等が重要な管理項目であり、これらを植物の生育に応じて最適な条件に保つことが必要です。従来、これらの項目の監視、調節についてはそのほとんどを人間の作業に頼っており、24時間体制での管理を必要としていました。今回のシステムでは、これらを全自動化して省力化を図ると同時に、よりきめ細かな制御を行うことによって、生産性および品質を向上(育成期間を短縮し、かつ収穫歩留まりを向上)させることを目的にしています。
 図1に、本システムの構成図を示します(ハウス2室分向けの構成)。システムは極めてシンプルであり、制御用の入出力ユニットSML、および監視操作用のオペレータズユニットOPUから構成されています。
 主な制御の内容は、測定値として温度センサ(複数)、湿度センサ、CO2センサからの信号を入力し、これらの値が季節、昼夜、時刻、生育経過時間等に対応した一定の条件を満たすように、ヒータ、換気ファン、加湿器、照明機器の起動/停止等の運転スケジュールを自動調整するものです。また、これらの測定値、および運転状況は、OPUによってCRTから集中監視され、データはトレンドグラフや帳票として記録・保存されます。
 本例のように、小規模ながら特殊な制御を必要とする設備を対象としたシステムとしては、従来のDCSは規模的、コスト的にオーバースケールであり、一方、PLCベースのシステムでは、機能的に不十分な点があります。このようなケースにおいても、MsysNetを適用し、コスト的、機能的に最適なシステムを構築することができました。

新製品情報

  ●SFDのバージョンアップ

 オペレータズユニットOPUに搭載されている監視・操作用ソフトウェアSFDの機能を強化し、Ver.2.80版として新登場させました。バージョンアップによる主な機能強化点を以下に紹介します。

 ○計器図の札掛け機能

 チューニング画面、グループ画面、あるいはグラフィック画面に表示する計器図(調節計や指示計などの顔)に、16色の中から任意の色で目印をつける(札を掛ける)ことができます。また、札を掛けることによって、その計器を操作禁止にすることもできます。色の指定、操作禁止の有無、および札の掛け外しは、オペレータがチューニング画面から簡単に実行できます。

     































図1 
栽培ハウス制御システム構成図


<前ページへ次ページへ>

*. 本ウェブサイト上に掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。記載内容はお断りなしに変更することがありますのでご了承ください。

*. 本ウェブサイト上の表示価格には消費税は含まれておりません。ご注文の際には消費税を別途頂戴いたします。

MG 株式会社エムジー

Copyright © 1992 MG Co., Ltd. All rights reserved.