子機器の耐電圧はDC500V以上ありますから、それ以下の電圧で放電することが必要です。

4.避雷器の選定

 信号用避雷器には、表1に示したように保護する電子機器の種類に対応して様々な機種を用意しています。なお、機種ごとに動作電圧が異なるため、必ず避雷器の放電開始電圧以下で使用してください。
 たとえば、2線式発信器を使用したDC4~20mAループの場合には、使用する電圧はDC24Vが一般的ですから放電開始電圧が30VのMDP-24-1を使用します( 図5参照)。一方、大きい負荷抵抗をとりたいときや、大きい線路抵抗をとりたいときには、ディストリビュータとして出力電圧の高い(DC42V)DS-42を使用します。この場合、放電開始電圧が30VのMDP-24-1を使用すると避雷器が放電してしまい正常に動作することができません。代わりに、放電開始電圧の高い(DC70V)MDP-65-1を使用します( 図6参照)。

5.接地の仕方

 避雷器の接地は、放電破壊を防ぐために必ずする必要があります。このときに重要なことは、機器の金属ケースまたは機器が収納される筐体と、避雷器のG端子をわたり配線し、避雷器側で接地することです(図4参照)。接地抵抗は小さいことが望まれますが、100Ω程度以下であれば十分です。また避雷針の接地とは分離して、接地してください。

おわりに

 雷サージの侵入経路は、信号ケーブルだけではありません。屋外から入ってくる電源ケーブルや通信ケーブルなども雷サージの侵入経路になります。これらすべての侵入経路にエム・レスタを設けることにより、ほぼ完全に電子機器を保護することができます。
 電源用や通信ケーブル用避雷器としても、信号の種類に対応し表1に示すように様々な機種を用意しています。この「エム・レスタ」ファミリーの中には、必ずや皆様の設備でお役に立つ避雷器が含まれていることと思います。今回ご紹介した信号用避雷器とともに、ぜひご検討、ご採用ください。


     





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