直流ポテンショメータ変換器(形式:CVR1)


(株)エム・システム技研 開発部長


はじめに

 変換器の入力としては、電圧・電流・熱電対・測温抵抗体・空気圧が基本です。また、出力信号としては、電圧・電流・空気圧が一般に使用されています。
 ここでは、特殊な出力信号をもつ変換器をご紹介します。

1.概要

 直流ポテンショメータ変換器(形式:CVR1、価格:150,000円)は電圧信号をポテンショメータ(抵抗値)信号に変換します。
 ポテンショメータは、設定信号を与える対象機器に直接接続して使用されます。このような場合に、ポテンショメータを遠隔操作しようとすると、大幅な改造が必要になります。基本的には、単にポテンショメータを変換器に置き換えるような改造ではなく、機器本体の回路を変更しなければなりません。変換器CVR1を使用すれば、ポテンショメータを変換器に置き換えるだけで遠隔操作や、コンピュータからの制御など高度な制御が実現します。
 なお、CVR1はDINレール取付可能であるため、DINレールに余裕があれば、直ちに取付けることができます。
 CVR1のアプリケーション例を図2に示します。
 アプリケーション例1.はボイラや冷凍機の群管理の例であり、現場に置かれている設定器をCVR1に変更してコンピュータ制御を行うものです。例2.、例3.でも、同様に現場設定器をCVR1に変え、コンピュータ制御を可能にしています。
 このように、CVR1は中央から現場機器の設定を行う場合に極めて有効です。

2.CVR1の仕様

 入力信号としては、電流信号と電圧信号があります。
そして、電流信号(直流)としては、4~20mA・2~10mA・1~5mA・0~20mA・0~16mA・0~10mA・0~1mA・10~50mAの8種類が用意されています(電流信号の場合は、入力抵抗器が付属します)。また、電圧信号としては、0~1V・0~10V・0~5V・1~5Vの4種類が用意されています。
 以上の標準信号のほか、お客様ご指定の信号にも対応可能です。
 出力信号は、ポテンショメータの抵抗値です。ポテンショメータの種類は、135Ω・1kΩ・100Ω・200Ω・500Ω・2kΩ・5kΩ・10kΩ・20kΩ・50kΩ・100kΩの11種類が用意されています。
 ポテンショメータの出力抵抗値

     

















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