ワンループコントローラ(形式:ABH)



(株)エム・システム技研 営業技術部長


はじめに

 ワンループコントローラ(形式:ABH)は、このたびMsysNet/スーパーDCSシリーズのラインアップに追加された、新形のプログラマブルタイプのコントローラです。
 ABHは、視認性に優れたデジタル表示器とバーグラフを備え、また、各種ループステータスの操作キーを装備することによって、本格的なループオペレーションを可能にしています。
 様々な業種の現場において、次に例示するように種々の形態でご使用いただけます。
 ●PID調節計としての単体使用
(警報機能、出力リミッタ、プリセットマニュアルなど、調節計に必要な各種付帯機能を標準装備)。
 ●2ループまでの高級/複合制御用コントローラまたは演算器として使用。
 ●NestBusに接続して、多点入力、マルチループ制御用コントローラ(リモートI/Oユニットやほかのワンループコントローラとの組み合わせ)としての応用。
 ●パソコンを接続して超分散形DCSを構築する(CRT操作と現場操作を両立)。
 以下に、ABHの主な仕様と機能上の特長についてご紹介します。

1.外形・寸法

 図1にABHの外形図を示します。筐体寸法は W96mm×H96mm×D110mm(端子部含む)で、前面はシートキー付きのフラットフェースです。
 パネルには単体もしくは多連で表面取り付けします。なお、取り付け状態のままで、パネル表面から内器だけを引き出せる構造にしているため、メンテナンスが容易です。

2.表示、操作部

 ●デジタル表示器

 測定値(PV)および設定値(SP)を5桁の7セグメント、小数点付きのLEDで表示します(図2-①、②)。 表示単位としては、ソフトウェア上の設定により、実量もしくは % のいずれでも採用可能です。表示色はPV表示器を緑色、SP表示器を黄色とし、変数の種類を容易に識別できるようにしました。
 また、SP表示器には、FNキー(図2-⑥)を操作することにより、4個までの任意の内部変数を表示することができます(SP以外の変数を表示時はFNキーの赤色ランプが点灯)。
 操作出力値(MV)は、4桁の7セグメント、小数点付きの緑色LEDで表示します。

 ●偏差表示バーグラフメータ

 PV値とSP値の偏差を、±20%

     



























新型ワンループコントローラ






図2 
ABH全面パネル
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