製品情報

 ●MsysNetによるスーパー演算器

 スーパー演算器の応用として、紙パルププロセスの蒸解釜における、Hファクター演算器の例をご紹介します。
 バッチ式蒸解釜(チップにアルカリ性の薬液を添加して蒸煮し、チップ中のリグニンを溶出させてパルプ繊維を分離抽出する装置)においては、釜内での蒸解反応の進行程度を示す指標の一つとして、Hファクター(下式参照)があります。
‥‥(I)
Hf:Hファクター
a、b:定数
T:反応温度(蒸解釜内温度)
 Hファクターはバッチ式蒸解釜の操業上、重要な指標であり、その値をリアルタイムで管理することによって、蒸解の程度、ひいてはパルプ品質のばらつきを抑えることができます。ただし、(I)式に示すように演算が複雑であるため、従来、Hファクターのリアルタイムな管理と制御を実現するために、DCSを用いるのが一般的でした。
 図4は、MsysNetのスーパー演算器DCSユニット(形式:SMA)によって、(I)式の演算を実施した例の説明図です。
 図4に示すように、SMAでは(I)式の演算を、標準装備されているソフトウェア演算ブロックの簡単な組み合わせで実現します。また、演算したHファクター値に対する目標値設定機能(警報設定機能)があるため、簡易的なHファクター制御も可能です。
 以上のように、スーパー演算器をHファクター演算器として用いることによって、小規模な釜や既設の釜においても、簡便に、かつ経済的にHファクターの管理・制御が実現できるようになりました。

●DLF2用DDE I/Oサーバ

 従来、住金制御エンジニアリング(株)から、監視ソフトPLAMONICの一部として販売されていたDLF2(アスキー通信インタフェース)用DDE<注> I/Oサーバが、単独で発売されることになりました。
 DLF2用DDE I/Oサーバは、WindowsNT上で動作するDDEをサポートするアプリケーション(たとえばInTouch)が、DLF2との通信により、M-Busに接続された各種制御カードへアクセスすることを可能にします。
 なお、近々、下記の機能拡張が行われます。
 (1)WindowsNT4.0に対応
 (2)一括データ読み込みコマンドのサポート
 (3)ユーザーによる情報獲得コマンド発行タイミングの任意設定
 (4)周期データ管理情報監視機能
 (5)読み書き両用タグ変数のサポート
 (6)カード単位のステイタス取得
 詳細については住金制御エンジニアリング(株)へお問い合わせください。

 DLF2用DDE I/Oサーバについてのお問い合わせ先:
 住金制御エンジニアリング(株)
 東京営業部 山口 友久
 TEL.03-3816-8611
 FAX.03-3816-8615


<注>DDE(Dynamic Data Exchange)異なるアプリケーション間でデータを受け渡しする機能。

【(株)エム・システム技研 営業技術部】

     






図3
DCSユニット
(形式:SMA、価格15万円)












図4
Hファクター演算
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