絶縁2出力・コンパクト変換器 「みにまるW」シリーズ

(株)エム・システム技研 開発部


はじめに

 今回は、発売以来ご好評をいただいておりますコンパクト変換器「みにまる」シリーズの姉妹製品、「みにまるW」シリーズをご紹介します。
 「みにまる」は、外形寸法、幅23×高さ76×奥行124mmのコンパクトなボディに、変換器としての全必要機能を収納したプラグイン形変換器であり、供給電源はワールド電源仕様(AC85~264V)・耐電圧AC2000V・豊富な入出力仕様などをその特長としています。
 「みにまるW」は「みにまる」と同一ケースに絶縁アナログ2出力回路を収納した変換器です。2出力であるため、入出力接続用のソケットが8ピンから11ピンになっていることを除けば、外観的に「みにまる」と同じです。
 図1に単体取付時の外観、図2にネスト収納時の外観を示します。

1.「みにまるW」シリーズの仕様について

 前述のごとく、「みにまるW」シリーズは「みにまる」シリーズと同一のケースに、絶縁2出力回路を収納したものであるため、両者間には次のような仕様上の差異があります。
 まず、代表的な電流出力信号DC4~20mAの場合、許容負荷抵抗は、300Ω以下です(「みにまる」シリーズでは750Ω以下)。この場合、配線の抵抗値を考慮しても、一般に250Ωの受信抵抗は十分使用可能です。また、変換器への供給電源はDC24Vだけになります(「みにまる」シリーズではAC、DC対応です)。そのほかにもいくつかの点で仕様が異なっていますから、詳細については必要に応じて各シリーズの個別仕様書をご確認ください。

2.PT・CT変換器

 電力用変換器であるPT・CT変換器については、変換器の寸法を小形化するにあたって、種々の困難な問題が伴いました。以下、少し詳しくこれらの製品についてご説明します。
 エム・システム技研では、従来からPT・CT変換器の入力段には必ずトランスを使用してきました。電力系統に接続されているPT・CTは、系統の故障や電力機器への突入電流によって過電圧/過電流状態になり、またその影響で変換器の入力信号も定格以上になります。そのような状態になっても十分な信頼性を確保するため、トランス入力方式を採用し続けてきたわけです。とくに、CT変換器はモータの電流計測用として多数使われていて、モータ起動時の突入電流に

     

















図1 
「みにまるW」シリーズ




図2 
「みにまるW」シリーズ
(ネスト収納時)

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