よって不具合が発生しないようにするため、十分な注意が必要です。
 プラグインタイプのCT変換器の小形化を実現する場合、端子接続部の電流容量が重要です。たとえば、定格入力が5Aの場合に、JISで規定されている10倍の過大入力に対して変換器を保証しようとすれば、50Aという大きな電流でも不具合を起こさない電流容量が端子部に求められます。今回採用している小形端子では、残念ながらこのような大きい電流には耐えることができませんでした。そこで、端子に大電流を流さないですむように、変換器の外部で電流をバイパスする構造を採用しました(図3参照)。また、端子に取り付けるCTプロテクタ(形式:CTM2)を新しく設計し、プラグインタイプの変換器の特長である単体交換の容易さを確保するため、変換器本体との結合をコネクタ接続にしました。コネクタとしては、大電流や衝撃などに対する信頼性を十分確保するために、車載用のコネクタを採用しています。

おわりに

 製品についての従来からの基本的な方式を守りながら小形化を実現したCT変換器に焦点を当てて説明しましたが、「みにまるW」シリーズには、表1に示すような数多くの用途に十分に対応することを考慮し、様々な種類の変換器を用意しています。
 また、16スロットのネストを適用して、各種通信機能を搭載する新製品開発を同時に進行しています。アナログ出力が現場サイドに必要なときは「みにまるW」シリーズ、必要としないときは「みにまる」シリーズを、それぞれご選択ください。




     







図3 
CT変換器(形式:M4CT)の
ブロック図
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