1998年2月号

製品情報

 ●MsysNetスーパー演算器

 スーパー演算器の応用例として、温度計の2重レンジ合成演算の例をご紹介します。
 レンジの異なる2種類の温度センサで検出した同一温度の計測入力を、連続した1つのレンジの出力に変換する例です。
 広いレンジをもったセンサがない場合、または既設のセンサを使用する場合にこのようなことが必要になります。

【入出力条件】

 温度センサと変換器から成る温度計測システムへの入力として、下記2種類のレンジの入力があります。
 第1入力:100~300℃(1~5V:0~100%)
 第2入力:150~500℃(1~5V:0~100%)
 また、得たい出力のレンジは次のとおりとします。
 100~500℃(4~20mA:0~100%)

【信号処理方法】

 この処理をMsysNetのスーパー演算器DCSユニット(形式:SMA)によって実現する方法を、図3によって説明します。
 SMAに標準装備されているソフトウェア「折れ線リニアライザ」と、「加減算器」の組み合わせで上記の処理は実現されます。
 300℃が100~500℃の出力レンジの50%であるため、G72(グループ72)のリニアライザでは、第1入力の0~100%に対し、0~50%の出力とします。一方、第2入力の300℃は(300-150)/(500-150)=42.86%であるため、G73のリニアライザでは0~42.86%の入力に対しては0%の出力とし、42.86~100%の入力に対しては、0~50%の出力とします。G72とG73の出力はG30の加減算器によって加算合成されます。
 このようにして合成出力(0~100%)が得られます。
 なお、さらに詳細をお知りになりたい方は、本記事の冒頭に挙げたフリーダイヤルまでお問い合わせください。

【(株)エム・システム技研 営業技術部】

     






図3 温度計の
2重レンジ合成演算
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