1998年3月号

ホットライン日記


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 Q:セルシンを使ってタンク内の流体のレベルを測定しています。流体のレベルレンジは、セルシンの角度に換算すれば0~270°になります。このレベルをコンピュータに取り込むため、DC4~20mAに変換する必要があり、エム・システム技研のセルシン変換器(形式:JS)を使用しましたが、セルシンの角度(レベル0=基準点)と変換器の出力信号がうまく合いません。現場で調整することができるでしょうか。



 A:現場で調整することは可能です。セルシンの0~270°の回転角をDC4~20mAに変換する目的で購入されたのであれば、
お手元にあるセルシン変換器(形式:JS-1A-B)は出荷時に測定スパンが0~270°になるように調整して出荷されているはずです。変換器の前面の蓋を開けると入力ゼロ調整のボリューム(基準点調整用として360°の可変範囲)があります(図1参照)。これを使ってレベルが0(セルシンの角度0)のときに変換器の出力がDC4mAになるように調整してください。なお、入力ゼロ調整ボリュームとは別にスパン調整、ゼロ調整(それぞれ±5%の調整範囲)ボリュームがあり、これは変換器の出力のゼロ、スパン調整用ですから注意してください。
 また、角度スパンの変更についても、プログラミングユニット(形式:PU-2A)を使うことによって現場で行うことが可能です。




 Q:エム・システム技研の指示計付手動操作器(形式:ABS)を使ってDC4~20mAでバルブを操作し、その値をABSのデジタル指示計(%表示)で表示させたいのですが、どのように接続したらよいか教えてください。




 A:手動操作器は一般にパネルからバルブの開度の設定に使われます。サムロータリスイッチ(%設定)で出力信号(DC4~20mA)を設定します。一方、デジタル指示計はプロセス量(PV)やバルブのアンサーバック信号などからのDC4~20mAを指示するためのもので、サムロータリスイッチ設定値による出力信号を表示する機能はありません。今回の場合は、サムロータリスイッチで設定した信号を表示させたいのですから、ABSの出力をバルブの電空ポジショナと直列接続によりABSの入力に入れる必要があります。ただし、ABSは指示計側と出力側のマイナスがコモンになっていますから、図2の(○)に示すように接続してください。

     
















図1











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